河村隆一 at 日本武道館“限界のその先へ”100の物語 〜終章(エピローグ)〜 
2011年5月3日 日本武道館







ソロデビュー10周年を迎え、71曲を披露したあの武道館公演から三年。
早くも再びの武道館公演が決まり、今度は100曲歌うというのだから驚きですよね(笑)。
本人いわく、年齢的にもやるなら今しかないと思ったそうですね。

長丁場のライブなため、開演時間は14時と、かなり早め。
私が付いたのは開演10分前くらいで、ステージからは、隆一の自叙伝「VOICE」に収録されていた「VOICE -瞬間の閃き-」が流れていました。

14時ちょうどにこの曲が終わり、それと同時に会場が暗転!

三部構成となっている今回の公演、第一部は、1997年のソロデビュー初期のミニアルバム「Cranberry Soda」収録の「ORANGE」からスタートという、意外な幕開け。
その後も同アルバム収録曲を連発してきたので、もしかして時系列に進むのか?と思ったら、2003年発売の「VANILLA」からの曲も登場。

これは三部全てに言えますが、3年前の71曲ライブと同じく、曲は基本的に2コーラス目を抜いて、3分前後の長さになっていたり、メドレーのように繋げて演奏されることも。
それぞれの部でラストに演奏された曲や、一部の楽曲(Glass等)は、フルコーラスでの演奏でした。

この100曲ライブ、本来なら3月13日だったのですが、震災の直後だったため、この日に延期になったのでした。
空席の多さがそれを物語っていましたね・・・。

隆一もMCで「今日だけは、辛いこと悲しいこと忘れて、楽しんでいってください」と語っていました。

第一部で一番印象に残ったのは、中盤で登場した「Glass」かな。
間奏での10秒以上も続いたロングトーンボイスや、アウトロでの、照明や映像が全て消え、一本のピンライトのみが隆一を照らし、さっきまで映像が映っていたバックスクリーンに、彼の影が大きく映し出されていました。
DVDでこれがちゃんと映っていればいいなあ(笑)。

第一部は「Cranberry Soda」「LOVE」「VANILLA」からの曲を中心に進み、ラストは、三年前の71曲ライブで、70曲目を飾った「Once Again」で終了。
意外と早く出てきて驚きました(笑)。
ゲームで例えるのなら、前作のラスボスが序盤のハイライトで出てきたかのような感じでした(笑)。
演奏はCDから大分アレンジされ、本来はストリングスが奏でられるアウトロは、足立祐二さんのギターソロ・タイムに(笑)。

ここで一旦小休止。
メンバーはステージから去り、客電もついて、30分ほどの休憩時間となりました。
休憩時間のあるライブコンサートって初めてなので、なんか変な感じでしたね。(^^;




第二部は、バックスクリーンに協会のような風景が浮かび、「ORANGE」収録の「Profile」からスタート。
「人間失格」「ORANGE」「ピアノ」からの楽曲を中心に、洋楽カヴァーアルバム「THE VOICE」からの三曲を加えた構成で、この日では一番アコースティック色が強かった部ですね。
「ピアノ」収録曲の「朝顔」では、隆一がピアノを弾きながら歌っていました。
「夏に降る雪」での、足立祐二さんの5〜6分は続いたであろうギターソロや、中盤で固め撃ちされた「人間失格」収録曲が強く印象に残っています。
やはりこうやって聴く(観る)と「人間失格」の曲はちょっと異質ですね。
なんとなくですが、空気感が変わる感じがします。

第二部ラストは、「人間失格」収録の「Stop the time forever」で〆。




再び休憩を挟み、最終章である第三部は、「大空の記憶」からスタート!
「深愛」「Sora」からの楽曲を中心に、特定のアルバムに属さない楽曲も幾つか披露されました。

・・・が、途中・・・85曲目あたりで、

「ちょっと10分ほど休憩していい?悔いの残る公演にしたくはないから・・・すぐに甦ってきます(笑)」

と言い残し、突然ステージを去ってしまった隆一。

第一部のMCで「無難に100曲歌うのでは詰まらないので、最初から全力で駆け抜けます。壊れる河村隆一をご堪能ください(笑)」

みたいなニュアンスのことを喋っていましたが・・・流石にきつくなってきたのでしょうか(汗)。

そして宣言通り、10分ほどでステージに戻ってきた隆一とバックバンドの人達。

この後からは、武道館全体の空気感が変わった感じがしました。
ロングトーンを連発するバラード「彼方まで」を歌いきった時には、まだ演奏が終っていないのに拍手が巻き起こったり、「Brilliant Stars」で喉を詰まらせた時の緊迫した空気感など、一気に緊張感が増した感じがしました。
私も観ててホントにハラハラしていました・・・(;´Д`)

98曲目(だったかな?)では、FC限定で発売され、どのアルバムにも収録されなかった幻のシングル曲「F114b」まで登場!
そして、遂に辿り着いた100曲目は、環境保護がテーマとなっている「緑の詩」。

「手と手を今、繋いでゆこう」
「緑の日々、守ってゆこう」
「この世界を、止めないように」

今この時期に、この歌を聴くと、なんか別の意味に聴こえてきますね・・・。


そして、なんと100曲以上のメニューを用意していたとMCで語り、更にライブは続く・・・!
本来はアンコールになったのかもしれませんが、途中で一度トラブルがあって、10分空白が入っちゃいましたからね・・・。(^^;

101曲目は、亡くなった親友にあてたという「Your Beat」。
102曲目に、最新作「Sora」のラストナンバー「愛は」。
103曲目の「おやすみ」では、照明がほとんど消え、ステージ上のスクリーンに星空が浮かぶ。

そして、最後にもう一曲と語り、ステージのセンターでマイクを持たずに「深愛」のサビを歌う隆一!
サビをワンコーラス歌うと、バンドの演奏が入り、最後の曲「深愛」が始まりました。
ラストのサビでは客電が全て点き、これが本当に104曲目なのか!?と思うほどの熱唱を聴かせてくれました・・・!


この日の全楽曲、104曲を歌い終わり、最後のメンバー紹介では、ドラムの河村智康さん、コーラスの川村ゆみさんが紹介されて、ああ、このステージにはカワムラさんが三人もいたんだな、と思いました(笑)。

そしてサポートミュージシャンの皆さんが袖に捌けていった後に、ギネスワールドレコーズジャパンの支社長さんが登場し、「8時間以内に100曲を歌い上げたソロアーティスト」という項目で、ギネスに認定された事が伝えられ、その場で認定書を手渡されていました・・・!

隆一が去った後のステージには、彼のマイクスタンドのみがピンライトで照らされ、バックスクリーンにセットリストが映し出される。


終演時間は21時。
休憩時間も含めると、7時間にもなる長期戦ライブでした。(;´▽`)
こんな長いライブは他にフェスくらいですよね(笑)。

一曲一曲は少し短くなっていたとは言え、一日で104曲も観れるライブなんて、恐らくこれが最初で最後だと思いますので、そんな貴重な、歴史的なライブに参加できて、本当に良かったです!(*´▽`)



・Set List


・第一部

01.ORANGE
02.REAL
03.TWINKLE
04.SE,TSU,NA
05.BALOON
06.xyZ
07.I love you
08.BEAT
09.Love song
10.Melody
11.あの日の忘れ物
12.でも淋しい夜は
13.好き
14.蝶々
15.Love
16.涙色
17.Birthday
18.CIELO
19.Love is...
20.Glass
21.RED
22.Hope
23.SPOON
24.はね
25.傷
26.覚醒
27.CHANGES
28.バニラのコート
29.Evolution
30.小さな星
31.チョコレートハート
32.Days
33.(>_<)
34.スクランブルマーチ
35.Once again


・第二部

36.Profile
37.ヒロイン
38.もうすぐ逢えるから
39.色彩絶佳
40.それを愛と呼ぼうか
41.Timepieces
42.誰の為でもなく君に...
43.Landscape
44.冷たい雨
45.Missing you
46.愛はきらめきの中に
47.虹の彼方に
48.雨音はショパンの調べ
49.もう僕は
50.飛べない鳥
51.夏に降る雪
52.liar's hymn
53.So Deep
54.かけがえのない人
55.愛欲のまなざし
56.古の炎
57.うたかた
58.朝顔
59.Song for you
60.J.E.1960
61.Sunset
62.恋する花びら
63.メルカトルの子孫
64.根付けの鈴
65.潮騒
66.夢のカケラ
67.北へ
68.柘植の櫛
69.月はもちろん
70.Stop the time forever


・第三部

71.大空の記憶
72.やどり木の下で
73.Sugar Lady
74.in the sky
75.my first love
76.Ne
77.言葉にできない
78.Last Night
79.静かな夜は二人でいよう
80.抱きしめて
81.光のカゴ
82.薔薇とプリンシパル
83.残された記号
84.淋しい時はいつも

85.草笛
86.Stay with me
87.Confession
88.深月に恋文したためて
89.きらめきの向こう
90.きらら
91.彼方まで
92.Brilliant Stars
93.forget about you
94.夢で逢える
95.君の前でピアノを弾こう
96.恋をしようよ
97.Tomorrow
98.F114B
99.ジュリア
100.緑の詩

101.Your Beat
102.愛は
103.おやすみ
104.深愛 〜only one〜




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