DIR EN GREY TOUR2011 AGE QUOD AGIS Ratio ducat, non fortuna
2011/11/11 TOKYO DOME CITY HALL







書くのがまたもや遅くなってしまいましたが、2011年11月11日という、1だらけの日に(笑)、行われた、DIRのアルバム購入者限定ライブへ行って来ましたので、そのレポです!


TDCホールは初めてですね。
東京ドームとはちょっと離れているのと、入り口がわかりにくい場所にあったので、これから行くという方は、地図等でよく調べておいた方がいいかも?

アルバム購入者限定ライブでしか買えないシングル「蜜と唾」を買うために、開演二時間前に到着したのですが、グッズ売り場は、CDの他にはTシャツとマフラータオルが一枚ずつというのもあってか、ガラガラでした。(^^;
CDもいくら会場限定とはいえ、既にItunesで販売されてますからね。
私みたいな、CDとして欲しい!というファンや、歌詞を見たいという人しか買わなかったのかも。(;´▽`)


チケットは、一階スタンディングの900番代。
わりといい席(?)で、ステージから2〜3メートルのあたり、ちょうどToshiyaの正面あたりの場所にスタンバイ出来ました。
会場は地下で、縦長のホールに、ライブハウスくらいの規模の一〜三階席がある感じで、一応ホールという分類ですが、雰囲気は完全にライブハウスでした(笑)。



開演時間より少し遅れ、客電が消える。
オープニングSEは・・・なんと、完全限定盤に収録されていた、AMONシンフォニックバージョンのイントロ!
SEとして使うためか、CDに収録されていたものより、かなり長くなっていました。
ステージに設置された、二枚の巨大なLEDスクリーンには夕暮れが映し出され、メンバーが次々とスタンバイ。
そのまま、「AMON (Symphonic Ver.)」へ!
私の予想では「流転の塔(Unplugged Ver.)」が来ると思っていたので、いきなり予想を超えたスタートでした!w
シンフォニックバージョンとは言え、メンバー5人の演奏パートは通常版と変わらないので、曲が始まってしまえば、ひたすらヘドバンしてました(笑)。
演奏中、バックのLEDスクリーンには、巨大な仏像と、大量の歯車・・・仏像が機械仕掛けということなのかな?

AMON終了後は、少し間を開け、聴いたことのないピアノとストリングスのSEが流れる・・・。
ファンも皆、何が始まるのかと息を呑む。
Shinyaのカウントが入り始まったのは、「LOTUS」。
驚いたのは、イントロだけではなく、楽曲全体にストリングスが加わり、所謂シンフォニックアレンジになっていたことです!
もちろん、音源化されていないバージョンです。(*´▽`)
バックの映像は、シングル盤のジャケットを思わせる、水面と女性の映像が流れる。
しかし、サビに入ると、京は声を裏返らせ、息も絶え絶えに・・・。
最新作「DUM DPIRO SPERO」の曲は、前作「UROBOROS」以上に、音域も広く、シャウトやデスヴォイスも多彩で、喉への負担が半端じゃないとは思っていたのですが、流石に、9月から続く2ヶ月のツアーで、最早喉が限界のようでした・・・。
それでも、歌うことをやめなかったのには驚きました。
普通に考えたら、お客さんに歌わせるという選択肢もありますからね。
その影響もあってか、CDでは前編クリーンボイスで通していますが、今回のライブでは所々、叫びとも言えるシャウトを織りまぜていました。

ここから「OBSCURE」へ続き、再び聴き慣れないピアノのメロディ・・・。
シンフォニックアレンジされた「流転の塔」がスタート。
この曲もサビが超高音なので、ちょっとキツそうでしたね・・・(汗)。
バックの映像は、大海原や青空、大草原、虫の羽化など、世界の、自然の摂理とも言える映像が映し出され、楽曲の世界観を後押し。
タイトルの「流転」という言葉(移り変わって行き続けること)ともピッタリ合っていると思いました。

続いて演奏されたのは、Toshiyaのスラップが心地良い、最新作の中でも一際キャッチーな「暁」。
上側にあったLEDスクリーンが可動し、まるで天井のようにステージ上部に移動し、スクリーンには「BUGABOO」に使われた映像のように、真っ暗な中に金色の魔方陣が映し出されていました。
この曲は、サビの「no more no more no more」がコール&レスポンスになっているのが楽しいですね(笑)。
「激しさと、この胸の中で絡み付いた灼熱の闇」では、大量の蟲が飛び回る教会のような景色が映し出され、中盤のブレイクに合わせ、教会は真っ赤に染まり、蟲は緑色に発光する。
この曲にも、ピアノとストリングスが加えられていて、歌詞の「The ather side of death」のあたりでは、リズムに合わせて、ストリングスの下降フレーズ(?)が入っていたのが、特に印象に残っています。
そしてこの曲は、サビがファンの大合唱になるのですね。
京がマイクを向けた時だけだと思っていましたが、最初のサビからもう大合唱でした(笑)。
続く「滴る朦朧」は、変拍子満載な変態ナンバーなのと、セットリストに組み込まれてから、まだあまり経っていないからか、若干ぎこちなさもあったかな・・・?
天井のようになっていたLEDスクリーンは再び上昇し、ステージの斜め上に。
映像は、アウトロパート(サビなのかな?)で、人骨の山で出来た塔を、蛇が登って行く場面が特に印象に残っています。


ここで、5年くらい前から恒例となっている、京のボイスパフォーマンス「INWARD SCREAM」へ。
京のマイクにはディレイがかかり、様々な声色を響かせ、重ねていく。
お立ち台の上にマイクを落とし、ガリガリと擦りつけていたりもしました。

そのうちノイズが流れだし、「THE BLOSSOMING BEELZEBUB」へ突入。
扉を開く悪魔(?)や、三人の家族が写る写真に大量に湧く蛆虫など、楽曲の世界観に相応しい不気味な映像が映し出される中、ステージ中央に立った京は、微動だにせず、客席を斜めに睨みつけ続ける・・・。
この日の京のステージングでは、ここが一番印象に残っています・・・(汗)。
同じく微動だにせず演奏し続ける楽器隊が、不気味さ、異様さを更に際立たせます・・・。
京はその後も、お立ち台の上にマイクを置き、お立ち台に顔を擦り付けるような体制で歌い、歌詩の内容にもあるように「羽根」を広げるかのように両腕を背中側へ回したりと、楽曲の凄まじい世界観を表現していました・・・。

この曲に続き演奏されたのは、なんと「Mazohyst of Decadance」!!!
今回のツアーでセットリストに組み込まれたとは聞いていましたが・・・いざ、あのアルペジオが聞こえてくると、驚きますね(笑)。
ちなみに、あの印象的なアルペジオは生演奏ではなく、同期でした。確か昔もそうでしたよね?
恐らく、「THE BLOSSOMING BEELZEBUB」と近い世界観を持っていたことが、再びセトリに組み込まれるキッカケだったのかもしれません。
基本的な部分は原曲と変化はありませんが、原曲のサビにあたるパートを二回繰り返し、その後の語りパートや、もう一度来るサビを飛ばし、演奏終了という流れになっていました。
冗長さが無くなり、洗練された感じですね。
照明は赤で統一され、スクリーンには、演奏するメンバーが映し出されるのですが、真っ赤なフィルター(?)がかかっているという、DIRらしい演出となっていました(笑)。
これに続く曲は・・・もう誰でも予想が付くだろう「蜜と唾」へ。
照明だけでなく、スクリーンの映像までも全て赤一色になり、スクリーン中央には、歌詩が小さく映し出され、揺れながら大きく迫ってくるという演出。
もちろん、規制された歌詩も全て映し出されていました。
この曲と「Mazohyst〜」には、所々に原曲には無かったピアノの音が入っていた気もしましたが、ちょっとうろ覚えですね・・・。
この曲は、最後に「人間」と繰り返すパートがあるのですが、演奏が終わった後も、京はステージを歩きまわりながら 客席を眺め「人間・・・人間・・・人間・・・」と、裏声を使い囁き続けていました・・・。
結構怖かったです。(;´Д`)

この三曲が続けて演奏されたのって・・・

THE BLOSSOMING BEELZEBUB→生まれてきても喜ばれない蛆虫
Mazohyst of Decadence→生まれてくることを望まれない中絶児
蜜と唾→生まれてきても、理不尽な理由で殺されてしまう人間

・・・という繋がりだったりして・・・。(((((;´Д`)))))


そしてここからはラストへ向けての畳み掛け。
京の「INWARD SCREAM」から「「欲巣にDREAMBOX」あるいは成熟の理念と冷たい雨」へ。
やはりこの曲は、中盤の発狂パートで客席が大暴れ状態に(笑)。
通常のパートでも、床に落としたマイクへ向け、上半身を突っ伏させ、腰を立てたような姿勢で歌ったりと、京のキてるステージングが(笑)。
ちなみにここからラストまでは、激しすぎて照明や映像の演出を全然覚えていません。(;´▽`)
続く「DEFFERENT SENSE」では、再びシンフォニックアレンジに!
サビの高音は苦しかったのか、ところどころ叫ぶように歌っていました。
気になっていた薫のギターソロですが、やっぱりちょっとブレてる感じでしたね・・・(^^;
今までのシンフォニック版の曲は、全てバックにストリングスやピアノを同期させているだけでしたが、この曲だけは違い、「掻きむしる胸〜」のパートで、バンドの演奏が全て止まり、ストリングスとピアノのみになり、「人の理想」のところで楽器隊全員が一斉に鳴らすという、凝ったアレンジに!
ちなみに、海外のライブ映像を見てイマイチだと思っていた、サビのギターですが、ここは薫がコードを弾くように変わっていたため、サビの演奏に厚みが付いて、スカスカ感がなくなっていてよかったです。(^^;
今までは、薫とDieで単音リフのハモリをやっていたので、サビが凄くスカスカになってしまっていたので・・・。

そして、「獣慾」「DECAYED CROW」と、アルバムの中でも屈指のハイスピードナンバーを二連発し、本編終了。
この2曲はもう暴れすぎて、ほとんど記憶に残っていないです・・・すみません(汗)。




アンコールは、アップテンポナンバーをこれでもかというくらい連発!w
仮面を付けた京が現れ、「HYDRA 666」から始まり、ステージ下手まで京が煽りに来た「RED SOIL」、ToshiyaとDieがシャウトする「AGITATED SCREAMS OF MAGGOTS」と、ライブでもお馴染みの楽曲が立て続けに並ぶ!
映像の演出等は使われず、本編の「Mazohyst〜」で使われた、メンバーをリアルタイムに、真っ赤に染まったスクリーンが映しだしていました。

最近では、本編やアンコールのトリに演奏されることも多いらしい「冷血なりせば」は、イントロにドラムソロが追加されていました!
そして、メンバー全員が一度待機状態となり、京が客席を煽り、始まったのは「残」!


今回のツアーはアンコールは一回で5曲、という流れだったようですが、この日はアルバム購入者限定ライブで、更に長かったツアーのファイナル・・・まだ何か演奏しそうな雰囲気に・・・!

京がステージ中央に来て「・・・今日はちょっとおもろかったなぁ・・・!」

と、めずらしくMCをとる!
もちろん客席は大興奮ですよ(笑)。
私もワーワー叫んでましたw

そして京は「ちょっとだけだけどな・・!」
と、ニヤリとしながら、指で「ちょっと」を表現していました(笑)。

この後も、「男!いい声してるじゃねえか!」と煽ったり、喉はキツそうでしたが、機嫌は結構良かったのかも?

そして始まった6曲目、本当の最後の曲は「羅刹国」!


全ての曲が終わり、メンバーが捌けていった後、京はマイクを取り「・・・大阪城ホールで。・・・バイバイ」と語り、マイクを床に落とし、上手側の袖へ去って行きました。



終演した後も、ライブ終了のアナウンスが流れていても、アンコールの声がやまないという事態になっていました(笑)。
遂にはスタッフが拡声器を持ってきて、ステージ中央でライブ終了を説明したら、何故か拍手が起こり、ようやく収まったという・・・w



最新作「DUM SPIRO SPERO」から演奏されなかった曲があったという不満や、京の喉の調子が悪そうだったりと、心配な点もありましたが、演奏された楽曲のパフォーマンスや、映像を使った演出の素晴らしさもあり、総合的には非常に満足の行くライブでした・・・!
LOTUSや激しさ〜などのシンフォニック版等、めずらしいものも聴けましたし(笑)。
他にもシンフォニックアレンジされていた曲があったらしいのですが、スタンディングだったのもあり、あまり冷静に違いを探せなかったです・・・w
ハッキリとシンフォニックアレンジが加えられていたと気付いた曲は、↓のセットリストに記述しておきました。(^^;

DIRはチケット争奪率が高く、次はいつ行けるのかわかりませんが、また参加してみたいです。(*´▽`)



・Set List

AMON(Symphonic Ver.)
LOTUS(Symphonic Ver.)
OBSCURE
流転の塔(Symphonic Ver.)

激しさと、この胸の中で絡み付いた灼熱の闇(Symphonic Ver.)
滴る朦朧
THE BLOSSOMING BEELZEBUB
Mazohyst of Decadense
蜜と唾
「欲巣にDREAMBOX」あるいは成熟の理念と冷たい雨
DIFFERENT SENSE(Symphonic Ver.)
獣慾
DECAYED CRAW

・Encore
HYDRA 666
RED SOIL
AGITATED SCREAMS OF MAGGOTS
冷血なりせば

羅刹国




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