- 簡易ライブレポ -

・MUCC TOUR2013 Shangri-la
 2013/03/30 NHKホール





2011年の武道館公演以来の、久々のムックのライブです!
ライブ自体は、去年BUCK-TICK FESTで観たんですけどね(笑)。

ムックに限らず、ライブのチケットは決して安いものではありませんし、他の趣味との兼ね合いもあり、ムックのライブは、記念碑的なもの以外はあまり積極的に観に行っていなかったのですが、今回は最新作「シャングリラ」があまりにも自分の琴線に触れるどころかかき鳴らしてくれたので(笑)、衝動的にチケットを取ってしまいました。(^q^)
なので、アルバムツアーは初めてですね。
今まで観たのが、アメリカンシンドローム、HISTORY GIG、BUCK-TICK FEST2012の三本なので(笑)。


しかし今回は・・・人生で初めて、遅刻をやらかしてしまいました。_| ̄|○
もう桜が散り始めていたので、この日が最後のチャンスと、昼間に深大寺までお花見に行っていたのですが、移動に予想以上に時間がかかってしまい、ダッシュでNHKホールへ向かって着いた時には開演時間20分過ぎ。(;´Д`)
しかもトイレが我慢出来なかったので、一曲目の「Mr.Liar」をトイレの中で聴くハメに。('∀`)
NHKホールって初めてなのですが、ライブ中は会場内に音声が中継されているのかな?音漏れっぽい聴こえ方ではなく、随分クリアに聴こえたので。
間奏の曲調が変わるところでミヤが「ライブハウス、NHKホールへようこそぉぉッ!」って叫んだような?


そして、Mr.Liarが終わる頃に客席へ!(;´▽`)
今回は二階席の上手側。
遠くもなく近くもなく、ステージ全体を見渡しつつメンバー全員の動きも見れる、何気に良い距離ではないかと思いました(笑)。
セットリストは、アルバムツアーだけに、アルバムの流れを基本に組んであるのですが、ところどころに昔の曲をバランスよく挟んでいて、これが良いスパイスになっている印象を受けました。

ステージのセットは、ミラー状に光を反射する床に、アンプ等を隠した広々としたステージ、バックには、二枚一組のLEDスクリーンが3セット。
「G.G.」では、LEDスクリーンに軍隊の行進が映し出され、これがイントロのドラムと合ってましたね〜(*´▽`)
G.G.が終わる頃には、ステージ上空からミラーボールが降りてきて、演奏が終わると同時に、「アルカディア」の前奏が流れだし、ミラーボールに一斉にライトが当てられ輝き出す演出。
曲中では、ミラーボールを照らすライトが点滅しながら次々と色を変えていて、こういう使い方もあるんだなー、なんて思っていました(笑)。
この曲、CDだと正直いまいちな印象だったのですが、やっぱりライブだと盛り上がりますね(笑)。
ギターもよく聴こえるし、逹瑯もところどころ感情的に歌っていて、CDよりも生々しい印象です。

スクリーン上で、細かなドットが組み合わさって出来た人間のシルエットが踊る「ネガティブダンサー」では、途中で映像が止まり、パソコンのフォルダとカーソルが映って映像を起動しなおす演出が面白かったですね(笑)。
花のようなカタチの光を照らすライトが会場中を埋め尽くし、YUKKEのアップライトベースが心地良い「ピュアブラック」では、前奏が鳴らされると同時に歓声が!
私この曲大好きなのですが、ファンの間でもやっぱり人気曲なのかな?
ところであの花みたいなカタチの舞台照明って、何て呼ぶんだろう。他のバンドでもよく見るので、アーティスト側が用意したわけではなく、会場側の備品だと思うのですが。(^^;

ノリノリな前半を越え、「終着の鐘」からは聴かせる流れへ。
演奏中はずっとステージがオレンジ色の照明で照らされ、少しだけ青が混じっているのが、夕暮れをイメージさせる感じで綺麗でしたね。
サビから最後のAメロへ入るあたりで、バックのスクリーンには正に夕暮れの映像が映し出され、演奏が終わり照明が消えても、映像は映されたままで、メンバーも定位置から動かず。
この時に、鏡面の床に夕暮れの映像が反射し、オレンジ色に染まっていたのが凄く綺麗でした。
そして、夕暮れの映像が徐々に夜空に変わっていき、「夜空のクレパス」へ!
最後には、夜空の月を映したスクリーンがステージ上へ釣り上げられていき、それに合わせて映像の月も小さくなっていき、演奏終了と共にステージが暗転。
暗転したステージのあちこちに放電する光球のような映像が映し出され、聴き覚えのあるシンセベースの音が鳴り響く・・・「狂乱狂唱 〜21st century baby〜」へ!
この曲がこの日のライブのヤマ場だったのは間違いないと思います。
演奏が始まりステージが明転すると、ステージのあらゆる場所に、二枚一対のLEDスクリーンが6セット、不規則に吊るされ、ステージ後方には、不気味な幾何学模様のような背景が、背後から眩しく照らされ影絵のように浮かび上がる。
スクリーンには先程の放電する光球、楽器隊三人のいるステージにはスモークが焚かれ、さっきまでとは全く別のステージとなっていました・・・!
って、声は聴こえるのに逹瑯がいない?何処行った?・・・とステージ中を探していたらなんと、ステージの一番右側にあるLEDスクリーンの上に!
どうやらあのスクリーンは全て正方形になっていて、正面を向いている二面にスクリーンが設置されているようで、暗転している間に上手側の袖から正方形スクリーンの上部へ登っていたのかも。
サビは逹瑯は歌わず、同期の音と客席での合唱!

続いてモニターには、ノイズを映す古いブラウン管が映し出され、インディーズ時代の楽曲「オルゴォル」へ!
シャングリラでも飛び切りダークな狂乱狂唱からのインディーズ時代の楽曲への流れは、驚きもありながら、びっくりするくらい自然でした(笑)。
オルゴォルはライブだとCDよりかなりテンポ上げて演奏されるのですね。
再録して欲しいなあ・・・WORST OF MUCCにも入らなかったですし。(^^;
サビでは、一部のお客さんが曲のテンポに合わせてピョンピョン跳ねながら、まさにオルゴール人形のように回り出していたのですが、これライブハウスだとめっちゃ楽しそうね(笑)。

皆と一緒にノれる曲を二曲、と逹瑯が語り始まったのは、「フォーリングダウン」「風と太陽」で、フォーリングダウンはシングル版を軸に、アルバム版も混じったライブオリジナルのテイクといった感じでしたね。
前アルバムのツアーの時もそうだったのかしら。
風と太陽では、モノクロのスクリーンが、演奏するメンバーを映し出すライブモニターに!
サビのタオル大回転では、タオル持ってなかったので、バッグからストール取り出して回してました・・・(;´▽`)
「You & I」では、名も無き夢のように、間奏で一度演奏が止まり、バスドラとシンバルを叩き鳴らすSATOちと客席の掛け合いもあり、新たな定番曲になりそうな盛り上がりでした。(*´▽`)
YUKKEのベースから曲を再開するのも格好良かったですね。
そしてここにきて、LEDスクリーンが真っ赤に染まり、キラーチューン「蘭鋳」が登場。(^q^)
この曲はいつも狂ったようにヘドバンしててあまり覚えてないです(笑)。
間奏のジャンプ前では、「さて初めての方に説明しますと〜、さとちのカウント4に合わせてみんなで(ry」みたいにフレンドリーに説明する逹瑯が面白かったですw
ワンマン公演なのに何故w

そして本編ラストは「シャングリラ」。
サビでは映像も照明も全て消え、ステージ奥に並べられた乳白色の照明による逆光に照らされ、壮大なサビに相応しい光景でした。
CDと比べると、逹瑯の声にかなり深くリバーブがかかっていましたね。
驚いたのが二度目のサビで、バラバラの位置に吊るされていたLEDスクリーンがゆっくりと移動しだしステージ後方に集まり、それに合わせてステージ前方に緑色のレーザーで三角形が作られ、スクリーンにも三角形が描かれる。
サビを歌い終わり、先にステージを後にした逹瑯と、アウトロをCDよりも長く演奏するメンバーを前にスクリーンに映された三角形には「19970504」と表示され、インディーズ時代のアルバムのジャケット(多分「哀愁」かな?)が映し出され、数字が高速で回りだし、歴代のアルバムジャケットが次々と映し出され、演奏が終わると同時に、「20130330」で止まり、スクリーンにはシャングリラのジャケット!
15周年イヤーを締めくくった楽曲らしい圧倒的な演出でした・・・終わった後の余韻が凄かったですもん。


ここからアンコール。
そうそう書き忘れていましたが、ギターのミヤは左側の髪を刈り上げ、右を伸ばした男らしいアシンメトリーな髪型で、YUKKEはエクステなのか地毛なのかはわかりませんが、トレードマークの金髪に、ミヤとは逆に左側を伸ばし、ピンクに染めていました。多分エクステかな?w

演奏前に一息といった感じで、逹瑯の観たTV番組の話とかYUKKEのお守り(?)の話とか、しょーもないトークが続くw
ミヤはここではあまりライブはしたことがないけど、ポップジャムに出演した時を合わせれば結構出入りしてるんだなー、みたいな事を言ってて、そうか!ポップジャムってここで収録してたのか!って驚きました(笑)。
音楽番組を頻繁に観てた頃って、ライブとかあまり行ってなかったからなあ。(^^;

中でも面白かったのがSATOちで、ネガティブダンサー等で使う電子ドラムに、ふざけて自分の声を録音していて、そのままライブをやっていたという(笑)。
試しに叩いたら、本人の声で「マジで!」と鳴っていましたw
ミヤは本番で間違えて叩くんじゃないかとヒヤヒヤしていたそうです(笑)。
この後逹瑯のリクエストで、ネガティブダンサーのイントロに「マジで!」を混ぜて叩いてて、客席だけでなくメンバーも大爆笑していました(笑)。

そんな和やかな雰囲気から始まったのは、ムック異色のブライダルソング「Marry You」。
スクリーンは六つの正方形のうち、左右の四つがメンバーを映すライブモニターになり、真ん中の二つは、恐らく逹瑯が書いたと思われる、楽曲をイメージしたイラストが表示されていました。
これがまた可愛いのなんの(笑)。
花嫁の隣に花婿が現れ、ブーケが割れたハートマークを出していたのが、特に可愛かったです。。(*´▽`)
二番サビ前の「Congratulation!!」と、曲が終わった時の、ブーケの絵と一緒に映された「おめでとー!」は、六つ全てのモニターを使って大きく表示していたのも、凄く素敵でした。
客席での手拍子も楽しかったし、何気にこの日でも上位に入るくらい印象に残った曲でした。
歳とったのかなあ・・・(笑)。

余談ですが、アンコールでメンバーが出てきた後の、あのゆるーいトークは、荘厳なシャングリラから、暖かなMarry Youへの橋渡し的な役割を持っていたんじゃないかと思ったのですが・・・考えすぎですかね(笑)。

ここからは再び疾走!
「夕紅」から、アルバムの隠しトラック「MAD YACK」へ!
MAD YACKは目玉を使った映像がとにかく不気味でしたね(笑)。
CGの眼球がいっぱい降ってくるのはまだしも、実写の人間の瞳が沢山出てくる(目元のアップで、眼球だけじゃないですよもちろんw)ところなんて、良い意味でB級ホラーっぽくて好きかも(笑)。
そして予想は出来ていましたが、隠しトラックながらにアルバム随一の暴れ曲という(笑)。
客席で歌う(というか叫ぶ)場面もあるし、ミヤのコーラスも冴え渡り、バンドと客席が一体になっている感じが、凄くライブ向けな楽曲といった印象でした。(*´▽`)

そして最後は「MOTHER」。
再びミラーボールが登場し、ゆっくりと回り、会場全体を銀色に照らしながら、ステージの照明は赤や青など、カラフルに彩られ、鮮やかな極彩色と優しい月明かりが合わさったかのような、不思議な光景でした。
ラストは、CDと同じくメンバー全員が一斉に演奏を止め、一呼吸置いてのキメ!

アルバムを象徴する二大バラードを本編とアンコールのラストにそれぞれ設置し、ところどころに今昔様々な曲をスパイスとして仕込む、刺激的ながらもバランスの良い素晴らしいセットリストでしたっ。
ちょろっと他の日のレポを見たのですが、その日によって、茫然自失が塗り潰すなら臙脂、オルゴォルが娼婦、フォーリングダウンがファズ、夕紅が前へ・・・等、似た系統の曲に変わったりしていたみたいです。


メンバーがステージから去った後には、スクリーンに「重大発表!」と表示され、MAD YACKのインスト版をバックに、今ツアーのDVD化や、秋の全国ツアーの情報などが解禁!
てか最近、ツアー最終日でこういう発表するのが流行ってるのでしょうか(笑)。
BUCK-TICKや筋少でもあった気がするしw

会場のロビーには、BUCK-TICK等から贈られた花がありましたが、会場の都合なのか、残念ながら撮影禁止でした。(^^;
そしてこの日は急いでたからか、いつも必ず撮っている、会場の外の写真を撮り忘れてしまいました・・・('∀`)


ムックのライブは本当に久しぶりでしたけど、凄く楽しいですね!
このバンドはDVDで観るより、絶対生で観るべきだと思います。
私的には、 生ライブ>>>>>>DVD>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>ライブCD 
くらいの差があると思っています(あくまで主観ですよ)。
それだけ、お客さんも一体となって楽しめるバンドなんだな、と思いました。(*´▽`)



・Set List

Mr.Liar
茫然自失
G.G
アルカディア
ニルヴァーナ

ハニー
ネガティブダンサー
ピュアブラック
終着の鐘
夜空のクレパス

狂乱狂唱 〜21st century baby〜
オルゴォル

フォーリングダウン
風と太陽
You & I
蘭鋳
シャングリラ


・encore

Marry You
夕紅
MAD YACK
MOTHER









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