・PIERROT DICTATORS CIRCUS FINAL -I SAID 「HELLO」-
 2014/10/24 さいたまスーパーアリーナ







8年前の衝撃的な解散を目の当たりにした者として、こんな日が来るなんて夢にも思っていませんでした。
メンバーの確執で解散や凍結をしたバンドが、大体8年位の歳月をかけて、徐々に関係を修復していく姿を見ていて、もしやPIERROTも…なんて思いながらも、そんな都合のいい話は無いよね、と自分の中で勝手に決めつけていてしまっていたので、本当に嬉しい発表でした。



さいたま新都心に着いて、真っ先にこれが目に飛び込んできました(笑)。
すっかりピエラー脳ですw

ピエラーといえば、今回はファンのみんなも相当気合い入れてきてる感じでしたね。
コスプレイヤーがいて撮影をお願いしてる人がいたり、円陣組んで気合入れやってたり、まるでこの日この場所だけ、90年代のビジュアル系ブームにタイムスリップしたかのようでした(笑)。

そんな私も、当時ネット上で知り合い、その後はメールやSNSでたまにやりとりするくらいで、リアルで一度も会ったことが無かったピエラー友達と、10数年ぶりの初めましてをすることが出来ました(笑)。



お花はGLAYやLUNA SEA、ナイトメアや、写ってないけどGazettEあたりからも来てましたね。


初日はアリーナ席で、ちょうどど真ん中あたりでした。
最近良席続きだから、年末あたりにトンデモ席引きそうで怖い。(;´▽`)


開演時間から5分くらい経過後、客席は暗転、ステージを覆うように配置された幕に、沈む太陽や開花、稲光等、4月12日の復活発表時に流れた映像をコラージュした映像が映し出され、その幕の裏側、ステージ中央後方から、メンバーが一人一人登場!
まさに割れんばかりの大歓声でした。
メンバー全員がスタンバイし、幕にはライブタイトル「-I SAID 「HELLO」」の文字が映し出され、一曲目はライブタイトルにもなっている最後のシングル「HELLO」からスタート!
幕が落ち、2014年現在の姿でPIERROTとしてステージに立つ5人の姿は、なんとも不思議な光景でした…!
ステージには天井付近に5枚のLEDスクリーンが吊るされ、バックにも5枚のスクリーンが配置され、10枚が円を描くように配置され、光のエフェクト系の映像が映し出されていました。
HELLOは解散前にも一度しか演奏されていない曲だった筈なので、流石に客席も少し様子見的な動きでしたね。(^^;

続く曲は、FREEZE収録の「PIECES」!
これはちょっと意外な選曲でしたが、改めて聴いてると、歌詞の内容で選ばれた曲なのかもしれませんね。
そして時代を遡るように「PSYCHEDELIC LOVER」へ繋がり、ここで10枚のLEDスクリーンにはメンバー5人×2が映し出され、イントロでハンドクラップを促すキリトも相俟って、一気にヒートアップ!
Bメロの「♪君が気付かせてくれたのさ〜」の場面でキリトは、一番ではアイジ、二番では潤の肩に腕を回しながら歌っていて、当時の確執を知るファンには感動モノだったのではないでしょうか。(つ∀`゚)゚。

このまま時代を遡るようなセトリになるのかな、と思っていたところで、「おいキチガイ共!行けるか!ぶっ壊せ!!」と、キリト定番の煽りを挟み、ライブでのド定番曲「ENEMY」へ!
そこから「Adolf」「脳内モルヒネ」と、定番曲達を惜しみなく放出し、このバンドがいよいよ本性を表したと感じました!(笑)
Adolfのアウトロで一旦バンドの演奏が止まるシーンで、スクリーンに一瞬人の顔のような映像が浮かんで、かなり不気味だったのですが、どうやら脳内モルヒネで流す映像をフライングで出してしまったようでしたw
これはこれでかなり気味悪かったので、是非DVD化した時には映しておいて欲しいです(笑)。

ENEMYではラストにヘドバンが発生し、Adolfと脳内モルヒネではDVD等でもお馴染みのフリも、昔通りに披露し、ファンも昔通り追従…PIERROT初参戦の私も見よう見まねで頑張りましたw
Adolfは左の手首が痛くなりますねコレ…w
そしてENEMYのアウトロで全力ヘドバンした首を、脳内モルヒネのイントロで解すという完璧な流れ…(´^q^`)

そう思ってたら次の「トリカゴ」のアウトロで再びヘドバン発生!w
PIERROTってこんなにヘドバン曲多かったのね…(;´▽`)
この曲は潤のギターシンセが聴きどころですね。
アウトロではギタシンの残響が残るのが印象的でしたが、今回のライブではすぐに右手で弦をミュートして、音をカットしていましたね。
これは今回のライブからかな?

最低限の照明のみを残し、薄暗くなったステージでの「壊れていくこの世界で」では、Aメロではキリトの声にエフェクトがかかっていて、楽器隊との音のバランスがちょっと悪い感じがしました…PAさんも気付いたみたいで、すぐに戻りましたが。(^^;
KOHTAの高音コーラスが印象的な「REBIRTH DAY」、10枚のLEDモニターに紫の空が映し出された「PURPLE SKY」と、ポップなメロディ+スピード+変態演奏の入り乱れた楽曲が続き、ここで個人的には意外な選曲だった、PIERROT屈指のポップナンバー「COCOON」も演奏されました。
上5枚のスクリーンには降りしきる雪の映像、ステージにはピンク色のライトが当てられ、二ヶ月早いクリスマスのような雰囲気に(笑)。

ここでキリトのMCが。
内容はうろ覚えなのですが、「8年ぶりのライブなのに、あまり久しぶりという感じがしないですね」みたいな事を言っていて、これは二日目のラストまで何度も繰り返し言っていました(笑)。
他にも「今回は性懲りもなくWOWOWの生中継が入っています。僕も丸くなったので、言葉選びには気を付けてます(笑)」なんて言ってましたが、もうこれはフラグだとみんな気付いていた筈w
そしてやはり「おらキチガイ共ー!」と煽り出すキリトさんでしたw

ジャケ写やギョロギョロ動く眼球をコラージュした映像が流れる「AGITATOR」では、アウトロで再びヘドバン大発生、後期PIERROTの定番曲「ネオグロテスク」では、客席天井のライトが狂ったように左右へ揺れ、ステージ中から火柱が上がり、客席が再びヘドバンの嵐となった「ゲルニカ」、不規則な並びに移動した10枚のスクリーンに真っ赤な空が映し出され始まった「MAD SKY -鋼鉄の救世主-」では、イントロのベースの時点で凄まじい大歓声が!
ホント人気曲のイントロが鳴る度に大歓声が起こるので、否が応でもテンションが上がります。(*´▽`)

PIERROTのダークサイド全開な楽曲達ですが、WOWOW…というかカメラさんの方もノリノリで、ネオグロテスクの「腰を振って〜」に合わせて腰を振るキリトの動きをキッチリ捉えてたり、もう生放送どうすんのって感じです(笑)。
MAD SKYでは、今までのライブ映像ではサビ前のTAKEOのシンセドラムの音に違和感を感じていたのですが、今回はCD音源に近い音になっていました。


「生放送はどうなっているのでしょうか…信号音はちゃんと入っているのでしょうかーッ!」
と、MCで笑わせながらも気合いを入れ(笑)、そしてライブはいよいよ終盤戦、シングル「MYCLOUD」を叩きつけるように演奏し、イントロで銀テープが発射された「ATHENA」では、ステージ天井の円状の照明が、カラフルな色で光り、まるで夜景に溶け込むイルミネーションのようでした。(*´▽`)
サビはかなりキーが高く、キリトもきつそうでしたが、潤のコーラスも重なり、なんとか歌いきっていましたっ。
本編ラストは「CREATURE」!
これもひたすらヘドバンしてた記憶しかない…w
あ、確かイントロでいきなりキリトがマイクスタンドへし折った!(笑)
その後しばらく折れ曲がったマイクスタンドを肩に乗せながら歌ってたけど、しばらくしてステージ上に放置して、スタッフが回収に来てましたね(笑)。


アンコールではまずうっすらと点いていた客電が消え、暗がりの中にメンバーが登場し、「THE LAST CRY IN HADES (NOT GUILTY)」からスタート。
この曲も歌詞のメッセージ性で選ばれたのかもしれませんね。
そして「鬼と桜」「HILL-幻覚の雪-」と、ドラマチックな曲を次々と演奏。
HILLではステージ上方から雪が降る演出もあり、ステージも勿論綺麗でしたが、ステージ左右に設置されたライブモニターに映し出されるメンバーが、ほんとに雪の中で演奏しているようでした…DCYの映像を思い出させる演出ですね。
この曲もサビの高音がきつそうでしたが、後期みたいながなって吐き捨てるような歌い方はしなくなったので、あの頃よりは声が安定した気がします。

そしてここでメンバー紹介!
一人一人マイクをとってコメントしていましたが、特に印象に残っていたのが、「黄色い声が好きなPIERROTギター!」と紹介されてた潤で(笑)、客席にせーので「愛してるー!」と言わせてたところでしょうかw
その後のキリトの「…いいと思いますw」というコメントもまたねww

キリトは、ほんとに8年ぶりという気がしないと言った後、「メンバー何人かダブってるからかな……台無しですねゴメンナサイ(苦笑」なんてことも言ってました(笑)。
ほんとキリトのMC面白い(^q^)
「みんなが聴きたがってた曲も…そうだったらいいなあと思う曲を(笑)、まだまだやるので」
と喋った後(笑)、「満月に照らされた最後の言葉」で、メンバー紹介とMCで落ち着いた会場の空気は再びヒートアップし、満月終了後に潤がセンターのお立ち台に立って客席を煽る…これはもしやと思った次の瞬間、聴き間違えようのないディレイのかかった単音リフが響き、「*自主規制」ことHakenkreuzへ!
イントロ聴こえた瞬間悲鳴を上げてしまいました。(;´▽`)
この曲も十字を切ったりとフリが多かったですね。
そしてお待ちかね、インディーズ時代からずっと演奏されてきた必殺のヘドバン曲「蜘蛛の意図」へ雪崩れ込む!!
ヘドバン→ジャンプ→ヘドバン→ジャンプ→ヘドバン→両手上げ→花道を走り回るメンバーを必死に目で追いかける→ジャンプ→ヘドバン→は・な・さ・ず!→ヘドバン→よ・こ・め・に!→ヘドバン→す・ご・そ・う!→ヘドバン→両手上げ→は・な・さ・ず!→両手上げ→ヘドバン

大体こんな感じだったでしょうか…超忙しいこの曲(笑)。でも超楽しいッ!!!
CDで初めて聴いた時はあまり印象に残らなかったというのが正直な感想だったのですが、ライブビデオで観てから一気に好きになった曲でしたね…まさか生で聴ける日が来るなんて!!

これで終わりと思いきや、ここでキリトのMCへ。
「今日で満足したので、明日のライブは中止にします…(客席から工エエェェ( ´∀`)ェェエエ工の声w)…嘘ですw」
「解散して8年間、メンバー全員が一歩も止まらずに前を向いて生きていたから、こんな日が来たのだと思います。8年前のあの日に…最後に演奏した曲で、今日は終わりたいと思います」

みたいなニュアンスだったと思います。
ラストは、解散前のライブでラストに演奏された「SEPIA」。
「いつの日かこれで、良かったと何気なく、思うのだろう」「もう立ち上がり、歩き出す」という歌詞が、まるで解散を予言していたようだったと話題になりましたね…ちょっと感傷的になってしまったのは私だけじゃなかったんじゃないかな…いや多分、当時のライブに行ってた人からすれば感傷的どころではなかったのではないでしょうか。

終了後は、まるで終演を惜しむかのように、メンバーはいつまでも花道を歩き、ピックやペットボトル、スティック等を投げ入れ、最後に五人がセンターに揃い、深く礼をし、去っていきました。



ライブに行ける前に解散してしまい、悔いが残っていた念願のPIERROT初ライブは、初めて生で聴く曲に感動し、見よう見真似でフリを楽しみ、首が痛くなるくらいヘドバンして、キリトのMCに笑い、解散当時の事を思い出してちょっと感傷的になったり、それら全てを引っ括めて、とても素敵なライブとなりました。(*´▽`)

人気曲であるクリアスカイをやっていませんし、次の日はセトリをガラリと変えてくるんじゃないかな、なんて予想しながら、この日は帰路につきました。
…二日目がキツくなるので、初日は体力温存しなきゃ…なんて考えてたのに、気付いたらAGITATORで全力ヘドバンしていました。(´^q^`)



・Set List

HELLO
PIECES
PSYCHEDELIC LOVER
ENEMY
Adolf
脳内モルヒネ
トリカゴ
壊れていくこの世界で
REBIRTH DAY
PURPLE SKY
COCOON
AGITATOR
ネオグロテスク
ゲルニカ
MAD SKY -鋼鉄の救世主-
MYCLOUD
ATHENA
CREATURE


・encore

THE LAST CRY IN HADES (NOT GUILTY)
鬼と桜
HILL -幻覚の雪-
満月に照らされた最後の言葉
*自主規制
蜘蛛の意図
SEPIA









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