・BUCK-TICK TOUR2014 或いはアナーキー
 2014/06/21 市川市文化会館







いよいよ発売となった、デビュー27年目の問題作(無論良い意味でw)、或いはアナーキーを引っ提げた全国ツアー、その二日目、市川市文化会館公演に参戦してきました!
この日の時点で…というか現時点でさえ、まだアルバムを噛み砕けていない状態だったので、今まで以上に想像の付かない状態での参戦でした…だって一曲目からあれですもんw

まずは物販であっちゃんプロデュースのLEDキャンドルライトを購入w
LEDなのに、本体が蝋で出来てたのには驚きました。(*´▽`)

今回は一階席のど真ん中、やや後ろ側。
本来は友人のせりかさんと一緒に参戦する予定だったのですが、急用が出来てしまったとのことで、今回は久々にBUCK-TICKライブ単独参戦となりました(笑)。
他のバンドだとほとんど独り参戦なのですが、BUCK-TICKのライブで単独はほんと久しぶりでした。(^^;


そしていよいよ開演!
オープニングSEは勿論新しいもので、インダストリアルのような破壊音と共に、ステージのスクリーンに歯車等のシルエットが映し出され、スチームパンク的な世界観が展開されます。
ステージセットは、今作のテーマカラーとも言える白、黒、赤でペイントされた床、ヴォーカルの立ち位置には円形のステージ、ドラムとベースの間に階段、そしてバックには巨大なスクリーン。
スクリーンの前にはところどころに丸い穴の開いた壁のようなセットがあったのですが、この壁自体もスクリーンとして機能していた…のか、もしくは壁は途中でステージが暗転した時に撤去されていたかもしれません…。
この辺はちょっと曖昧なので、次回参戦時に注意深く見てみようと思います(笑)。

ステージ下手から楽器隊四人が登場し、一曲目はやはりアルバムの曲順通り、「DA DA DISCO」からスタート!
演奏が始まると、ステージ中央奥、リズム隊の間にある階段のあたりから焚かれたスモークにあっちゃんのシルエットが!
バックスクリーンに映し出される映像は、オープニングに続いてスチームパンク的世界観で、GJTHBKHTDの文字列もコラージュされていましたね(笑)。
今井さんはギターだけでなく、左手側にテルミン、右手側には新たにサウンドフィルター(?)をセットしていました。
過去のライブだと、LIMBOでよく使っていたあれだと思います。

今回のツアーは今まで通り、メンバー全員二種類の衣装が用意されているようで、この日は初日の八王子公演とは別の衣装で、メンバー全員が黒で統一され、それぞれ違う箇所に赤い差し色が入るという、今作らしい衣装でした!
あっちゃんはロングの巻きスカートの裏地、今井さんはジャケットの裏地、ひでさんはロングジャケットの縁のライン(?)、ゆうたさんは後ろポケットに挟まっているスカーフ、そしてアニイは腕章が、それぞれ差し色の赤となっていました。

次もアルバム通りかな、と思ったら、まさかの「SURVIVAL DANCE」へ!w
ここでは映像は使われず、イエローやグリーン等、楽曲に合ったカラフルなライトでステージが光の海に。
そして間奏明けのサビ、ヴォーカルとドラムだけになる箇所でヒデさんが上手側の花道へ飛び出し、ドヤ顔で煽る煽る!w
最近じゃこのドヤ彦煽りも定番となってきましたね!(笑)

「Davil'n Angel」では、形而上流星のPVやジャケット等で見られた、赤白黒の幾何学模様が映し出され、ここでなんとまさかの「ICONOCLASM」が登場!
やはりみんな驚いたのか、凄い歓声が上がっていました。(;´▽`)
「5 FOR 市川 BABYS!」って歌っていましたけど、これもしかして全会場変えてるのかしらw
ICONOCLASMは偶像破壊主義という意味ですし、今回のツアーに起用されたのも凄く頷けます。
映像までしっかり用意されていていましたしw

続けてもう一曲、アルバム外からの「モンタージュ」が演奏され、RAZZLE DAZZLEツアーの頃にも見られたSEと今井さんのノイズによる転換TIME。
そのまま「ボードレールで眠れない」のイントロへ。
バックにはヒエロニムス・ボスの「快楽の園」という絵画が映し出され、幻想的かつ少し不気味な、BUCK-TICKらしい世界観にピッタリでした。(絵画の作者とタイトルは、BUCK-TICK携帯サイト特設ページの投稿欄で知りました)

そしてここからはあっちゃんの独壇場。
去年のツアーでも小道具として使われた仮面を時に被り、時には対面し会話するように歌った「masQue」、蝋燭や屋敷等、中世的な映像が映される「PHANTOM VOLTAIRE」、赤い雨の映像が映される「サタン」と、あっちゃんお得意のデカダンス系の世界観を持つ楽曲がここで纏めて放たれました。(*´▽`)
サタンではアップライトベースが登場すると予想していたのですが、普通にエレキベースでしたね…予想外れw
ゆうたさんブログのリハ風景に写っていたアコースティック・ベースはやはりmasQueでの登場でしたw

映像と照明で、真っ暗なステージに星空を創りだした「世界は闇で満ちている」は、私的にこの日のハイライトとも言える凄さでした。
最初は椅子に腰掛けて歌っていたあっちゃんですが、二番では立ち上がり、三番サビではCD音源を遥かに超えるメリハリの効いた声で歌いあげていました…歌にこれ以上にないくらい感情を乗せた、情熱的で素晴らしい歌声でした!
そこからの開放的な「ONCE UPON A TIME」への流れもまた見事…!

「盛り上がって行きましょう…LIMBO!」というあっちゃんのMCからのLIMBOでしたが、何やらあっちゃんのイヤモニがトラブったのか、音程が取れず、ステージを右へ左へまさに右往左往しながら歌うあっちゃん…(;´Д`)
三度上の音程、所謂ハモリ等で使われる音程で歌っていて、一瞬こういうアレンジなのかな!?なんて思いましたが、二番メロからは元通りの音程になったので、やはりトラブルだったみたいです。(^^;
続く「宇宙サーカス」では特にトラブルは無かったようですが、「NOT FOUND」では、サビであっちゃんの入りがズレてしまい、一瞬バンド全体の演奏が崩れそうになるも、メンバー全員がステージ中央で視線を合わせ、なんとか復帰!
こういう時の緊張感は凄いですね…客席までビンビンと伝わってきます。
こういうツアー序盤らしいトラブルは私は割と好きだったりします(笑)。
メンバーやスタッフはそれどころじゃないとは思いますが。(;´▽`)

アッパーな楽曲を連発し熱狂していた会場の空気を、「メランコリア」のダークな世界観で収束させ、本編ラストはBUCK-TICK史上有数の暗黒ナンバー「無題」での〆でした。
メランコリアは、シングル版が気に入っているので、ライブではシングル版をやりたいと今井さんが語っていましたが、普通にアルバム版での演奏でした(笑)。
シングル版は来年以降へお預けかな?
ベースとドラムが打ち込みですが、それはLIMBOみたいにライブならではのバンドアレンジが入るでしょうし(笑)。
無題は流石の貫禄でしたね…暗く澱んだ水底のような映像が青や赤に変わり、真っ暗なステージで床に手をついて歌うあっちゃんの入り込みぶりは、太陽ニ殺サレタやLong Distance Callを彷彿とさせました。

演奏を終え、メンバーが下手袖へ捌けていく中、あっちゃんだけはステージ後方、階段の奥へ消えていきました。
こっちにも出入口があったのねw


アンコール一曲目は、二度目のリメイクとなった「VICTIMS OF LOVE with 黒色すみれ」からスタート。
RAZZLE DAZZLEツアーで、これの原型になったアレンジを聴いて以来、虜になっていたので、待望の音源化でした。(*´▽`)
黒色すみれさんのコーラスが鳴り響く中、ステージ後方のスクリーンの下の方から、動く光が漏れていて、多分あっちゃん用の通路がスクリーンの裏にあったのかもしれませんw(動く光はスタッフがあっちゃんの足元を照らしていたものかと)
ステージ中央の椅子に腰掛け歌うあっちゃんは、DA DA DISCOやmasQueでも見せた、女優ハットにマラボーというスタイルで、ノースリーブと巻きスカートという衣装と相俟って、貴婦人のようでした(笑)。

さて、形而上流星は最後と予想していて、それ以外のアルバム曲は全て演奏されたので、ここからは完全に未知の領域。
何が来るのかと身構えていたら、まさかの「タナトス」!
びっくりしすぎて「ぅおおッ!!?」とかヘンな声あげちゃって、ちょっと気まずかったです。(ノ∀`)
淡々とした曲ですが、最後のサビがやけに盛り上がるんですよね、この曲w
生で聴いたのはこの日が初めてでしたが、やはりラストへ向けてどんどん盛り上がっていく感じでした!
トレモロアームを使った、今井さんのサイレンのようなギターがテルミンで代用されていたりと、久々な曲だけあって変化もありましたね。

アンコール一回目のラストは「NATIONAL MEDIA BOYS」!
間奏では上手花道にあっちゃん、下手花道にギター二人だけでなくゆうたさんまで飛び出してきました!
Twitterで感想読んでて気付いたのですが、ゆうたさんのベースもワイヤレスになったのですね。
今まではゆうたさんが前へ出てくると、後ろでスタッフさんがシールドが絡まないようにせっせと動かしてましたもんねw
今井さんの横走り(?)を真似したりとノリノリでした(笑)。
メンバーが捌ける中、アニイはサイン入りのドラムヘッドを客席上手側へ投げ入れてから捌けていきました。
一回目のアンコールで投げるのめずらしいですね。
ちなみにこのドラムヘッド、知り合いの知り合いがゲットしていたそうですw


二回目のアンコールでは、お約束の今井さんゆうたさんによる客席撮影w
客席を撮るゆうたさんを撮る今井さんや、客席を撮ろうとした今井さんの前を平然と横切るヒデさん等、小ネタ満載でした(笑)。
二度目のアンコールではなんと「STEPPERS -PARADE-」「LOVE PARADE」が続けて披露されました!
去年の会報インタビューで、DIQで演奏しなかったらいつ演るんだとか、次のアルバムには入らないとか言われてたので、アルバムツアーが終わるまで聴けないと思っていたので、私的にはかなりのサプライズでした。(*´▽`)

アンコールは大体合計5〜6曲だから、このまま形而上流星に繋がって幕を閉じるとか、凄く綺麗な締め方だな〜、なんて思ってたら、ここでまさかまさかの「夢魔 -The Nightmare」!
ほんととことん予想を裏切ってきます、この日のライブ!w
一時期は定番曲でしたが、一昨年あたりからあまり演奏されなくなっていたので、何気に久々だった気がします。

そして今度こそ本当のラスト、当然「形而上流星」。
バックにはPVでも使われた幾何学模様や神殿のような柱が映し出され、サビではスクリーンが真っ白になり、ステージ全体が眩く輝く演出でした。
しかし、夢魔の後といのうのもあり、一番サビの時点でかなり苦しそうでしたし、二番以降は客席に歌わせる場面もちらほら。
この位置で夢魔が演奏されたのは、現時点(7月5日)では初日の八王子と、二日目であるこの日のみなので、今後のライブではまだどうなるかはわかりませんが、ちょっとミスチョイスだったような気もします…(^^;


ツアー序盤らしく、機材トラブルもありましたし、久々に聴けて嬉しかったけど、危うい位置にある夢魔等、ちょっといびつな場面もありましたが、それがまた生のライブらしさがあって、全てひっくるめて楽しめました。(*´▽`)
DVDとかだと大体ツアー終盤で完成されていますし、大きなミスは修正入りますからね。(^^;


今後の参戦日は、8月10日のよこすか芸術劇場、9月26日のNHKホールです!
よこすか芸術劇場は毎回必ず参戦していますし、NHKホールはファイナルということで、今からとても楽しみです!


おまけ。




ロビーに凄くレトロな電話がありましたw



・Set List

DADA DISCO -GJTHBKHTD-
SURVIVAL DANCE
Devil'N Angel
ICONOCLASM
モンタージュ
ボードレールで眠れない
masQue
PHANTOM VOLTAIRE
サタン
世界は闇で満ちている
ONCE UPON A TIME
LIMBO
宇宙サーカス
NOT FOUND
メランコリア
無題


・encore

VICTIMS OF LOVE with 黒色すみれ
タナトス
NATIONAL MEDIA BOYS

STEPPERS -PARADE-
LOVE PARADE
夢魔 -The Nightmare
形而上 流星










Back



レンタルCGI ブログパーツ ブログパーツ ブログパーツ