・SDガンダム GジェネレーションWORLD (PSP、Wii)
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・簡単な解説:
魂~WARSの流れを引き継ぎつつ、久々にPSP(とwii)での発売になった作品。
ウォーズブレイクを引き継いだ「ジェネレーションブレイク」をメインに、様々な作品が参戦。特に今回は、魂やそれ以前のシリーズに登場していた機体やパイロットの復活が目立ちました。
Gジェネらしくないサービスぶりです(笑)。
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・参戦作品&ユニット数
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◎
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参戦作品は、マイナーな作品も含め、50作品も。
ユニット数は前作までのように公式発表(変形やモードチェンジを含んだ数)はされていませんが、WARSに登場した機体+スピリッツからの復活少々+新規ユニット100機強・・・といった感じなので、少ないとは感じませんでした。
新規参戦作は、シナリオまでカバーした作品はOO第二期、ガンダムUC(OVA二話まで)で、少数のユニットがゲスト参戦した作品は、劇場版OO、SDガンダム三国伝、F91MSV、PS3のガンダム戦記。
いつものGジェネだと、既存の作品からの新規ユニット追加はほぼ無いのですが、今作では、シン・マツナガ専用ザクⅡ、ガーベラテトラ改、量産型ZZ、νガンダムHWS、コルニグス、ドッゴーラ、マンダラガンダム等、マイナーなユニットの新規追加が多く、こんな機体まで出るの!?という、Gジェネならではの驚きがありました(笑)。
そして見逃せないのが、WARSで削除されてしまった機体の復活!
ざっと思い出せる限りで、ジョニー・ライデン専用機、ヒルドルブ、ゼクアイン、ツヴァイ、FAZZ、百式改、ΖⅡ、リガズィカスタム、グスタフカール、オールズモビル系列、木星帝国系MS等々・・・外伝系を中心に、かなりの数復活してくれました。
ですが、ゼーゴック、ジュアッグ、ザメル、ゾディアック、RFグフ、ネオガンダム1号機、アラナ・バタラ等、今回は見送られてしまった機体もいますが・・・まあ、これだけ頑張ってくれたなら、我侭は言えないか。(^^;
ちなみに、ガンダム戦記と鋼鉄の七人は一見シナリオが用意されているように見えますが、敵ユニットがブレイクで出現するのみで、登場するユニットも物語序盤に出てきた一部の機体のみなので注意です。
具体的に言うと、フルアーマー7号機や重装フルアーマー、エリクゲルググ、ディキトゥス等は出ないです。
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・自軍編入可能キャラ数
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☆
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今作は、プロフィール達成率で加入するキャラ以外は、初期から全てのキャラがお金を払うことで加入出来ます。
キャラ数は過去最高で、近年のGジェネでは編入出来ないことが多かった、ザビ家、サイクロプス隊、ケリィさん、シュラク隊なんかもいます。特にシュラク隊全員が揃ったのは、ZEROかF以来かも?
WARSで削除されてしまった、ジョニー・ライデン、オリヴァー・マイ、カスペン大佐、デフ、トキオ、死の旋風隊なども復活。
そして、前作で導入された、キャラクター毎のパイロットや艦長、ブリッジクルーなどの搭乗制限も削除。
ただし、原作で搭乗しなかったポジションに乗せると、喋ってくれないことがほとんどです。(^^;
プロフィール達成率で加入するキャラは、非戦闘員や既存のキャラのバリエーションがほとんどなので、Pや魂の時のように、主役やラスボス級のキャラが終盤まで使えない、なんてこともありません。
加入キャラについては、セレーネやクロボン版ザビーネ等、割とメジャーなところから、ゼロ搭乗時の病んだカトルや、同じくレグナントに搭乗してた時の病んだルイズ、デストロイ搭乗時のステラ等、通好みなキャラが揃っています(笑)。
ただ、これだけのキャラを揃えている割に、何故このキャラが編入出来ないの?と思うような、かゆいところに手が届いていないところも。
ZZ版のヤザンなんかはまだ我慢できますが、残念なザビーネ(笑)や、チャップマン(ミケロは使えるのに)、一期のコーラサワーが自軍編入出来ないのはちょっと残念か。ザビーネやコーラサワーなんかはカットインも用意されてるのに。
今作では、非MSパイロットや一般兵等をMSに乗せても喋らなくなった(字幕も無し)のですが、その恩恵(?)を受けてか、声優さんが亡くなっているセイラさんや、色々事情がありそうな(汗)カガリとディアッカも久々に自軍編入が可能となりました。(^^;
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・グラフィック・演出
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◎
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戦闘アニメの質は、PSPながらWARSのクオリティをしっかり継承しています。
が、容量の関係か、ボイスや演出が大分カットされています。
攻撃側の登場演出、反撃前の演出、戦闘終了後の攻撃側の台詞、破壊された際の演出、支援攻撃時のコクピットカットインと連携演出・・・これらは全てカットされ、連携演出は特定の機体、パイロットを組み合わせた時のみの特別演出に。
そのため、戦闘アニメは、攻撃側のアニメ→反撃側のアニメを手早く済ます感じに。
従来のGジェネやスパロボ的なものより、ファイアーエムブレム等の戦闘シーンを思い出すかも。
見方によっては、コンパクトになったと考えられなくもないかも。(^^;
そう割りきっても、どうしても納得行かないところもあって・・・
今までは複数の機体で同じモーションの攻撃を仕掛けた場合、画面に最大三機まで同時に表示されて攻撃してくれたのですが、今作ではそれもごく一部の機体専用の演出になってしまいました。
これじゃあ、独特なモーションから汎用モーションにされてしまった機体(フルアーマーガンダムやジョニゲル等)が浮かばれないですよ(汗)。容量の関係ではなさそうだけど・・・なぜだろう。
最後に良くなったところを挙げると(笑)、一部の機体はミサイル系の攻撃を全弾回避すると、ミサイルを迎撃する特別な回避演出に変化します。
これが非常に格好良いです(笑)。
νガンダムやサザビーだとファンネルで迎撃し、ユニコーンやシナンジュ、ケルディムなんかはビームライフルで叩き落としてくれます。
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・システム
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☆
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前作のウォーズブレイクはジェネレーションブレイクとなり引き継がれ、今作では更に、より厳しい達成条件を満たすことで、ジェネレーションブレイク後に強力な敵ユニットが単騎で出現するチャレンジミッションなるものも。
シナリオの都合上、味方で登場することが多い機体や、外伝系の機体が登場することもあり、ジェネレーションブレイクと共に、マイナー作品にもしっかりスポットを当ててくれます(笑)。
難易度は過去作と比べると抑えめで、ユニットのEN消費量も緩くなり、良い意味でキャラゲーらしい難易度になりました。
シナリオ数は46と、やや少なめですが、ラスト3ステージはそれなりに手応えがありますし、全ステージクリアすることで、難易度が激高なハードモードや、ステータスが100超えの敵機がわんさか出てくる「ヘルロード」なるミッションが出現したりと、自軍部隊が強くなりすぎて、やりごたえが無くなってしまうという、シリーズ伝統の問題へも回答が出されました。
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・総評
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☆
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いつも良くも悪くも期待を裏切ることが多い(苦笑)シリーズですが、今作はかなり頑張ってくれたのではないでしょうか。
いつも以上にマイナー作品へスポットを当ててくれていますし、Fの頃のような扱いは無理でも、少しでも出番を与えようという気配りを感じました(チャレンジミッションでF90やディープストライカーが登場したり)。
ストーリーに関しては、原作再現はほとんどダイジェストですし、本作オリジナルのストーリーも全体的に抽象的で曖昧なのですが、手早くゲームパートだけ楽しみたい私にはさほど問題には感じられませんでした(笑)。
PSPのお手軽さも含め、個人的にはシリーズ最高傑作かも、と思わせるほどの作品でした!
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