- CDレビュー cali≠gari シングル -







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2015年度FC更新特典シングル…なのですが、ミニアルバムの製作時期と被ってしまい、本来収録予定だった「アレガパラダイス」がミニアルバムの方に収録される事になる等といった影響もあり、配布は2016年5月までずれ込みました。(^^;

作詞作曲は勿論、編曲も秀仁一人によるもので、ドラムは打ち込み、シンセ音多用と、どことなく秀仁の別プロジェクト、GOATBEDを髣髴とさせる曲です。
イントロは歌以外は打ち込みオンリーで始まるのですが、そこから青さんのディレイを利かせたギターが入り、研次郎の恐らくフレットレスベースであろう滑らかに動きまわるベースが加わり、エフェクティブで浮遊感のあるバンドサウンドを聴かせてくれます。
タイトルのキセキニイルは歌詞では奇跡となっていますが、恐らく鬼籍とのダブルミーニングなのではないかと思います。
さよならを連呼する歌詞や、どことなく寂しげな曲調からはそうとも考察できるかな、と。(^^;

同時期に制作されていた「憧憬、睡蓮と向日葵」が夏をテーマにしたミニアルバムですが、この曲もどことなく夏の終わり、夕暮れを連想させるとも感じました。
寧ろミニアルバム収録の「蜃気楼とデジャヴ」よりも夏っぽい気がします。(^^;


2016/06/08作成

キセキニイル
★★★★☆



2015年11月のライブ「本八幡発狂」シリーズの物販購入特典として唐突に発表されたCDで、値段の高いグッズを買ってくれるファンのために急遽作られた曲なのだそうです。
一分半という短い演奏時間の中、ひたすら全力疾走のV-Drum(中西さん演奏)に暴れまわるベース、最早音階になっていないギターノイズを撒き散らしながら叫びまくる青さんに、唐突にクールダウンするサビ(?)で、どこかで聴いたことのあるメロディをハミングする秀仁、そして再び大暴れの演奏に戻り唐突に終わるという、勢い任せながらもフックも利いている曲です(笑)。
しっかり録音されているのですがこれはデモバージョンらしく、後日、ファンの発狂ボイスを収録した完全版が作られるそうで、公式サイトで発狂ボイスの募集が始まっています(笑)。
次回作の狂信盤に収録されるのでしょうかw


2016/01/31作成

みんなのはっきょう
★★★★☆



2014年2月の東京カリガリランドにて告知されて以降、続報が出なかった春の日完全盤改め、桜闇盤が、2015年のツアー「セックスと嘘とライブハウス」物販にて遂に発売となりました。(*´▽`)

春の日2013年盤と、2015年盤の二枚組シングル(シングルでいいのかな?w)で、2013年盤はその名の通り、2013年にタワレコ限定で発売され、現在入手不可能となっているシングルの収録曲がそのまま入っています。
もちろんカップリング曲も、通常盤収録の「ミッドナイト!ミッドナイト!ミッドナイト!」と「DOG DAYS」、アナログ盤に収録された「ウォーキング! ランニング!ジャンピング!フライング!」、そしてウォーキングからミッドナイトへ、二曲を繋げたバージョンが新たに収録されています。
これはライブで続けて演奏された時を再現したのかもしれません。(*´▽`)

そして気になる2015年盤は、ドラムをサポートメンバーの中西祐二さんで録り直し、ヴォーカルも再レコーディングされています。
春の日は細かく歌い方が変わっていますし、ウォーキングでは一番のAメロが1オクターブ上がっています。
ミッドナイトはイントロのドラムが全く変わっているのに驚きました(笑)。
そしてこちらは完全新録の「春の日 1999年4月8日 中野通りにて篇」が新たに収録されています。
何故1999年なのかはわかりませんが(笑)、アコギにアップライトベース、ピアノ、サックス、そしてパーカッションという編成で録り直されたアコースティックバージョンといった感じです。
ヴォーカルのメロディや音程はあまり変更されていないのですが、テンポが遅くなったのもあってか、低音域がとても魅力的に響いていて、秀仁の低音ヴォイスを堪能したいという方にはとても素敵なアレンジな筈です(笑)。

発売が一年近く遅れたのは、誠の脱退が決まって、第7期と8期それぞれのバージョンでパッケージするためだったのかもしれませんね。
特に大きくアレンジされている訳ではないのですが、アコースティックアレンジがとても素敵なので、2013年のシングルを持っている方にもお勧め出来ますよ。


2015/08/03作成

春の日 桜闇盤
★★★★☆



2014年度FC更新特典として配布されたシングルで、2015年元旦に届きました(笑)。
誠が抜けてしまったので、ドラムはどうなるのかと思いきや、なんとこの楽曲、作詞秀仁、作曲が秀仁と誠の合作となっていて、本作こそが本当の最後の第7期最終音源となったようです。

その正体はなんと、シングル「舌先3分サイズ」に収録されていたシークレットトラック「クピポ」が原曲!
青さんがTwitterで発したヒントがなかったら、気付かない人もいるかもしれません。(;´▽`)
誠作曲(というか誠のソロに近いw)のクピポを秀仁がブラッシュアップしたと思われる本作は、ドラムンベースのような怒涛のドラムパターンに、誠の生8ビートが重なり、研次郎のベースはもうジャンル分け不可能なカオスなフレーズを重ねています(笑)。
その中で秀仁は、早口でまくし立てるように歌ったと思いきや、かごめかごめを思い出す童謡のようなメロディに変化したりと、のっけからcali≠gariらしいイビツさを表現。
クピポで「ナントカカントカ(ry」と歌っていた箇所はBメロになり、ここからサビまではAメロのカオスさを吹き飛ばすように疾走感のある展開になるという、秀仁得意の場面展開の激しさです。
青さんのギターはノイズと一体化し、どこまでがギターでどこまでが打ち込みのノイズなのかわからない事態に。(;´▽`)

ラストはイントロのカオスな演奏に戻り、誠の声を加工したサンプリングボイスで幕を閉じるという…第7期最後の曲に相応しい、第7期cali≠gariのイビツさ、異能的な音楽性がフルに発揮された曲だと感じました。

最後の最後に、とても7期cali≠gariらしい楽曲を届けてくれたcali≠gariメンバー、そしてドラマー武井誠に感謝です!


2015/01/14作成

狂眩
★★★★★



東京カリ≠ガリランド狂信盤に封入されていた、「第7期cali≠gari最終音源」となってしまった楽曲を収録したシングル。
元々はシングル「春の日」に収録する予定だった曲だそうで、秀仁作曲らしく打ち込みもかなり使われていますが、全体的に音数は少なく、バンドサウンドが目立つ楽曲となっています。
反面、構成の複雑さは従来の秀仁らしいところとも言えます(笑)。

前述の東京カリ≠ガリランドで初披露され、このライブにツアーバスで参加した人には、デモバージョンの収録されたCD-Rを貰えたということなので、今回やっと完成版を聴ける…のかと思いきや、なんと、デモバージョンと全く同じテイクのようです。(;´▽`)
ミックスがそれこそデモテープのようにラフで、従来の曲と全く異なった音像となっているので、違和感を感じた人は私も含めかなりいたようですが、デモバージョンを持っている人がまた少数だったため、こういうアレンジなのかしら…と納得してしまったというか。(^^;

折角の第7期最後の音源ということなので、しっかり再レコーディングして欲しかったというのが本音なのですが、完成版を敢えて第8期でお披露目したい、という考えだったのでしょうか…まあこればかりは憶測になってしまうので、あまり考えても仕方のないことなのですが。(;´▽`)


2014/10/19作成

トゥナイトゥナイ ヤヤヤ
★★★☆



インディーズに戻ってからの初の音源で、アルバムとは関係ない単発シングルだそうです。

タイトル曲「春の日」は、低〜中音域をメロディアスに動き回るベースと、サポートキーボーディストの秦野猛行さんのキラキラとした音色が特徴的…というより、最早主役と言ってもいいくらい目立ってます(笑)。
どことなく東洋風なフレーズが、日本の桜を連想させて、サビでのグリッサンドは、秦野さんが「桜散らすよ」と言っていたように、舞い散る桜吹雪を連想させます。(´▽`)
歌詞に関しては、ネット上で話題になったJ-POPのありがちな歌詞「桜散りすぎ、翼広げすぎ、自分探しすぎ」を見た青さんが、日本のバンドであるcali≠gariに桜散りすぎな曲がないとは!
と思って作ったとか、どこまでが本気なのかわからないことを言ってました(笑)。
曲調に関しては、「冬の日」「夏の日」に似ないようにする苦労があったとか。(^^;

カップリング曲「ミッドナイト!ミッドナイト!ミッドナイト!」は、ちょっとレトロなロックンロールで、昔のヤンキー漫画みたいな世界観を意識したとか(笑)。
今までのcali≠gariになかったタイプの曲なので、最初はちょっと戸惑うかも?w
更に、岡村靖幸さんのカヴァー曲「dog days」も収録されています。
こちらは原曲を聴いたことないのですが、音作りに関しては、「ミッドナイト!〜」に近い感じですね。

近年のJ-POPを意識した「春の日」と、ロックが不良の音楽なんて言われていた、80年代の邦楽。
時代を超えた、日本人らしい曲をパッケージした、ある意味でコンセプチュアルなシングルと言えるかもしれません(笑)。
ちなみに初回盤は1000枚限定生産のアナログ盤で、こちらはカップリング曲に秀仁作曲の曲が入ってるのですが、現在早くも入手困難なようです。(;´▽`)


2013/09/21作成

春の日
★★★★



メジャー二枚目のシングルで、今までのような実験作予告編というスタイルではなく、タイトル曲にカップリング曲、各曲のカラオケ版という、一般的な(?)シングルとしてのリリースとなりました(笑)。
でも初回盤にはコン●ームが付いてるという…。(;´▽`)

タイトル曲の「舌先3分サイズ」は、秀仁の本領発揮とも言える、打ち込みを駆使したポップナンバー…ですが、個人的にアルバム版の方が好きだったり(笑)。
こちらの方が打ち込みが目立たないので、電子音があまり好きじゃない方なら、こっちの方がしっくり来るかも?

カップリング曲「君と僕」は、青さんヴォーカルによる青春ポップスで、オリジナルアルバムは勿論、ベストにも未収録ながら、人気の高い曲ですね。
甘酸っぱい恋愛ソングなのですが、同性愛とも異性愛とも取れるようになっているという青さん作詞の恋愛ソングの中ではめずらしく(?)ホモ色が強く(笑)、秀仁が歌入れを拒否してスタジオに現れなかったなんて逸話も。(;´▽`)

そして本作には隠しトラックが存在していて、「君と僕」と、この隠しトラック「クピポ」を目当てに本作を探した後追いファンも多いのではないのでしょうか(私ですw)。
その正体は、チープな打ち込みのサウンドに、ドラマー誠の謎ボイスが乗る脱力ソング(笑)。
サビなんて「ナントカカントカ〜♪」とか歌ってるし、二回目のサビの途中でぶつ切りで終わるし、ほんと意味不明ですが(笑)、何故か凄く癖になるので、気になる方は是非聴いてみてください(笑)。


2013/09/21作成

舌先3分サイズ
★★★★☆






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