- CDレビュー PIERROT シングル -




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PIERROTの再スタートを告げるはずのシングルだったが、皮肉にも、バンドの最後の音源となってしまった、ラストシングル。
FREEZE発売から一年半、音的にも確実に進化が感じられただけに、これが最後の音源になってしまうというのは、やはり悲しいものがあるなあ・・。

タイトル曲の「HELLO」は、
「PIERROTの再スタートは、アイジか潤の曲で」と、キリトが発言していた通り、アイジ作曲のナンバー。
前作から受け継がれた重いギターリフから始まるが、Bメロからサビにかけて加速し、アルペジオやシンコペを織り交ぜた軽快なノリに変化する、シングルらしいキャッチーな感じ。
ギター二本とベースが、時に一体となり、時にバラバラに動いたりと、その対比が面白い。
近年のキリトのがなり声は影を潜め、曲のメロディも淡々としていて、どことなく優しい雰囲気を持った曲だと感じました。
歌詞は、まるでバンドの終焉を予言するようにもとれるが、キリトは、バンドの新たなスタートを意識して書いたらしい。
アウトロのハウリングが個人的に好き(笑)。

カップリング曲は、同じくアイジ作曲の「Utopia」。
こちらはタイトル曲と違い、前作の流れを継いだ重厚で激しいナンバー。
「PERFORMANCE」に近い、ノリやすい踊れるロック的な曲ですね。
Bメロのギターや「秒読み開始の合図」の、崩れ落ちるような演奏が印象的。
間奏では、英歌詞での掛け合いがあるが、ライブではキリトとアイジの掛け合いがあったそうです。
CDではどっちもキリト?
音量が小さくて誰の声だかわからない…orz


「FREEZE」で突き詰めたヘヴィな音作りを土台にしながら、PIERROT本来の持ち味を鏤めたように感じられました。
このスタイルで作られたアルバムは、さぞ素晴らしいアルバムになっただろうなあ・・・。
まあともかく、最後に素敵な曲を二曲も聴けてよかったです。
ありがとう、PIERROT。(つД`)


2006/06/29作成
2008/10/09加筆修正

HELLO
★★★★






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