気になった点を上げていくと、ある意味最も意外な参加だった、BREAKERZの「JUST ONE MORE KISS」のハマりっぷり(笑)。
この曲は、ホントポップなアレンジも、ハードなアレンジも合うんですよね。
Acid Black Cherryの「ROMANESQUE」は、セクシーでエロティックな演奏で来るのかと思ったら、まさかの低音チューニングでゴリゴリ攻めるアレンジに。
ちょっと合ってないような・・・?(汗)
cali≠gariの「MISTY ZONE」は、原曲に忠実と見せかけ、唐突にアレンジを加えてきたり、ベースラインが全体的にアグレッシブになっていたりと、何度か聴いてるうちに魅力的に感じてきます。
足元のおぼつかないような、ゆらゆらとしたギターが、今井さんファンの青さんらしいな、とも(笑)。
POLYSICSの「Sid Vicious ON THE BEACH」は、今作でも一、二を争うくらいのお気に入り。
シンセ中心のニューウェイブサウンドですが、エレキギターがしっかり重要な役割を果たしていて、9月のフェスでこのバンドを観るのが早くも楽しみです。
氣志團の「MACHINE」は、どうしちゃったの!?ってくらい、原曲を忠実にコピーしてますね(笑)。
MERRYの「悪の華」も、大胆にアレンジしているはずなのに、不思議と聴きやすいです。
このバンドは、LUNA SEAのトリビュートでも同じ事を感じましたし、なんというか、サウンドが自分の波長と合うのかも。
ムックの「JUPITER」も、間奏にスピードのリフが入る以外は、原曲に忠実。
ただ、逹瑯のシャウトも相俟って、ちょっと原曲と合っていない感じもしましたが・・・(^^;
Pay money To my Painの「love letter」は、今作一番の原曲クラッシャー(笑)。
これは下手すると、最後まで聴いても原曲がなんだかわからないという人が出てきそうなくらい。(;´▽`)
D'ERLANGERの「ICONOCLASM」は、間奏に「KISS ME GOOD-BYE」のギターソロを組み込むことで、ワンコードで同じフレーズを繰り返し続ける原曲とは違った、ドラマチックな展開に。
N'夙川BOYS(ンしゅくがわボーイズ、と読むそうですw)は、楽曲のアレンジよりも先に、バンドの形体の方が気になりました(笑)。
メンバー3人がその時の気分で楽器を持ち替えたり、ベーシストがいなかったり・・・今回の「EMPTY GIRL」も、これベース入ってないですよね?常識にとらわれなさすぎるw
途中で二度演奏が停止するのは、恐らくパートを変えてるのではないかとw
まずはSINGLE DISCですが、1989年発売のメジャー1st「JUST ONE MORE KISS」から、1999年発売の「ミウ」までの計16曲が収録。
過去に何度もベストに収録された曲たちなので、あまり新鮮味はないかもしれませんが、改めてリリース順に聴くことで、音楽性の進化と変化が一目でわかる収録曲だと言えます。
DVDは、シングルのPVが全て収録されているという太っ腹振りですが、それ以上に気になるのは、やはり特典のライブ映像「B-T on TV」ですね(笑)。
私の気になった映像は、2012年時点で、BUCK-TICK唯一の東京ドーム公演の映像「TOKYO」と「ROMANESQUE」、今井さんがバイオリンの弓を用いてノイズを振りまく「VICTIMS OF LOVE」、あたりかな。
東京ドーム公演は1989年のものですが、これってどれくらいTV放映されたんでしょうかね。
ステージセットも大掛かりで面白かったですし、出来ればもっと他の曲も観てみたかったです。
そして、過去のVHS、DVD等でも入らなかった、1994年〜1996年あたりの映像が今回も入らなかったところを見ると、恐らくその頃のライブは映像に残っていないのかもしれませんね。
個人的なお気に入りは、メロディを一切変えずとも、強烈な個性で楽曲の印象をガラリと変えた、清春さんの「JUST ONE MORE KISS」、神経質なくらい綿密に音が組み立てられた、悟りを開ききったかのような、土屋昌巳さんの「見えない物を見ようとする誤解、全て誤解だ」、その凶悪な演奏と打ち込みサウンドで、唯一、原曲を完全に超えてるんじゃないかとすら思えた、RUNAWAY BOYSの「MONSTER」あたりです。
・まとめ
シングルを全て持っているのなら買う必要はありません。(;´▽`)
それにA面曲だけ充分だという人なら、「CATALOGUE VICTOR→MERCURY 87-99」で全て揃いますしね。(^^;
それでもこの頃のカップリング曲はアルバム未収録ですし、格好良い曲が多いので、BUCK-TICKの事をもっとよく知りたい方、特にインダストリアル路線が好きな人には、やっぱりお勧めしたいですね(笑)。
マキシはともかく、8センチシングルは流石に中古でさえ入手困難ですし。(;´▽`)
・お気に入りの曲
月世界
My Baby Japanese
DOWN
ディスク2は、バンドの音楽性が固まってからも、そこに落ち着かず、自ら茨の道を歩んでいった歴史を垣間見ることができます。
トラック1「ドレス」からトラック5「Darker than darkness」では、ベースが主導権を握り、複雑な曲構成と、完璧なまでのダークな世界を見せつけ、トラック6「唄」からトラック12「君のヴァニラ」あたりでは、洋楽的なギターリフ中心のオルタナ風ナンバーや、ノイズを最早楽器にまで昇華してしまう楽曲が並んだ。
トラック13「キャンディ」から、最後の「COSMOS」では、ダーク路線にピリオドを打ち、ポップさの中に攻撃性とノイズを秘めた、新たな音楽を聴かせてくれます。
なお、シングル曲はほとんどの曲が、アルバムと何かしら違かったり、カップリング曲はアルバム未収録が多いです。
アルバム版との違いのある曲は、このアルバムのみのミックスになっている「ROMANESQUE」と、「JUST ONE MORE KISS」以外のシングルA面曲全てと、アルバムにも収録されているカップリング曲全て。