- CDレビュー MALICE MIZERメンバー別プロジェクト -




- Moi dix Mois -

MALICE MIZERのリーダー、Manaのソロプロジェクト。
和製シンフォニックメタルと言った感じでしょうか・・・メタルはあまり詳しくないのでよくわかりませんが(汗)。
三人編成だった頃の初期メンバーは全員脱退していて、現在はツインギターの5人編成となっています。






MALICE MIZERのリーダー、Manaのソロ・プロジェクト、Moi dix Mois(モワディスモワ)の2ndアルバムです。
ファーストアルバムでサポートメンバーだったドラムのTohruを正式メンバーに迎え、デスヴォイスを担当するShadow-xも加入しました。
…Shadow-xはManaなんじゃないかという噂もありましたが、真相は不明(笑)。

1stアルバムと同じくシンフォニックメタルを土台にしながらも、生ヴァイオリンとソプラノコーラスを取り入れ、音楽性に広がりが見えてきた感じ。
前作では敢えて同じタイプの曲で固めたとManaがインタビューで語っていた通り、少し単調な印象もあったのですが、今作では「Bestige」「Mephist Waltz」のような、歌謡ロック的なミディアムテンポのナンバーも存在しながらも、インダストリアル的な「Vizard」、Moi dix Moisとしてはめずらしく、ホーン・セクションを取り入れた攻撃的な「The Prophet」等、メロディアスな曲とハードな曲のメリハリがあるので、飽きさせない流れを作っています。
Moiらしくないヘヴィロックな「Perish」も新鮮ですね。

Jukaの英歌詞の発音や、エフェクトかけすぎなデスヴォイス等、違和感を感じる場面も多いですが、ヘヴィメタル+クラシカルな世界観を味わえる、日本では貴重なバンドだと思います。
「舞台」をテーマにしたコンセプト・アルバムということもあり、MALICEに近い世界観を感じさせる雰囲気もあるので、MALICE MIZERファンの方に一番お勧めしやすいアルバムかな、と思いました。(*´▽`)


・お気に入りの曲
Monophobia
Bestige
Perish



2006/07/15作成
2008/11/28加筆修正
2016/08/20再加筆
NOCTURNAL OPERA
★★★★☆







Dix infernal

2016/08/20作成

★★★★


MALICE MIZER活動停止後にManaが新たにスタートしたソロプロジェクト、Moi dix Moisのファーストアルバム。
マリス時代には当然表に出なかった、実はメタラーだったManaの音楽性がフルに発揮されていて、彼の趣味であるメタルとゴシック、ホラー要素が合体した、シンフォニックメタル的な音楽になっています。

一曲目からMana様お得意のパイプオルガンとチェンバロが登場し、これはアルバムの最後まで貫かれています(笑)。
バンドサウンドはマリスとは全く違う、激しく疾走するドラムに歪みまくったノイズギターという組み合わせで、世間一般のメタル系の音楽と決定的に違うのは、ギターはあくまでバッキングに徹していて、メロディはチェンバロ等のキーボード関係が請け負っているところでしょうか。
当時のインタビューでManaが、敢えて同じタイプの曲を詰め込んだということで、特に後半が金太郎飴状態になってしまっているという印象もあるので、マリスから流れてきたはいいものの、メタルにあまり馴染みが無い方はちょっと戸惑うかもしれません。(;´▽`)
一応中盤の、クリーンギターのカッティングと哀愁のサビが印象的な「Solitude」、シンセベースとメタルパーカッションの上をチェンバロとフランジャーのかかったギターが乗る、マリスのN.p.s N.g.sを彷彿とさせる「Pessimiste」がフックにはなっているので、最初から最後まで完全に一本道というわけではないです。(^^;

現在ではメンバーも総入れ替えで、音楽性もかなり変わってきていますが、今もMoi dix Moisの名刺のようなアルバムで、ライブではこのアルバムから演奏される曲も多いようなので、今から手に入れても充分楽しめるかと思います。(*´▽`)


・お気に入りの曲
Solitude
Pessimiste
Dialogue Symphonie-x





- Klaha -

MALICE MIZERの三代目ボーカリスト。
二代目のGacktと同じく、低音域の通る声をしていますが、妖艶さよりも、
オペラ歌手のような荘厳な感じや、優しい歌い方が似合う方。
ソロでは、ポップ路線の曲が多く、MALICE MIZER時代とは全然違う顔を覗かせてくれましたが、
2003年のミニアルバムを最後に、フェードアウトしてしまいました。




MALICE MIZERの三代目にして最後のヴォーカル、Klahaのソロアルバムです。
本来、このミニアルバムは、ミニアルバム三部作の第一弾のようですが、このアルバムを最後に、Klahaはもう3年ほど活動をしていません。

デビューアルバム「Nostal Lab」に比べ、詩曲ともに格段に進歩しているので、これ以降リリースがないのは非常に残念。
1stアルバムでは、色々な音楽ジャンルを「真似ていた」感覚が強かったが、このアルバムでは、ジャンルなんかに縛られない「歌」がそこにあります。
MALICE2代目ヴォーカルのGacktとは、また違う方向で、ジャンルに囚われない独自のサウンドを確立したと言えるでしょう。

余談ですが、音源化していない曲で、「魂の色付く瞬間」という曲があるのですが、その曲はかなり実験的で独創的な曲でして、音源化されなかったのが残念で仕方ないです。


2006/07/06作成
2008/11/28加筆修正
切望
★★★☆





Back



レンタルCGI ブログパーツ ブログパーツ ブログパーツ