- CDレビュー ムック シングル -







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ハイデ

2016/07/26作成

★★★★☆

ミニアルバムの発売を挟み、シングルとしては1年9ヶ月ぶりのリリースとなった久々のシングル。
初回盤、通常盤共に4曲収録という、複数売り商法無しの豪華なシングルです(笑)。

タイトル曲「ハイデ」はかなり変則的なバラードで、どこがサビかわかりにくい複雑な曲調もさることながら、6/8拍子のロッカバラードのようなメロディと演奏を、4/4拍子に乗せていて、かなり独特な曲調になっていて、慣れるまでは少し混乱するかもしれません(笑)。
曲自体は、リブラやシャングリラ等に近い、壮大なバラードとなっているので、アルバムやライブでのラスト向けの曲かもしれません。(*´▽`)

カップリング曲は3曲あり、まず「KILLEЯ」は、昔からのムックお得意のプログレメタルで、ヘヴィメタルのような激しい演奏から、4つ打ちのリズム、メロスピのようなギターソロと変化していく中、キャッチーな歌メロが一貫して乗っかっている、旧来のファンにも馴染む曲調ですね。
ミヤの煽りコーラス(?)が多いところなんかは最近の方向性も混じっています。
「JOKER」は、ファズやオズを髣髴とさせる、ダンサブルなリズムにヘヴィな演奏を乗せた曲で、歌詞も攻撃的。
「悲しみとDANCEを」は、これまたムックお得意のメロコア的な曲で、間奏ではデスボイスを用いたダークな展開に。
SATOち作曲かと思いきや、意外にミヤでした(笑)。

ムックの持つ様々な音楽性が表現されているのですが、あまり乱雑にならず、一本太い芯が通っているという印象を受けたシングルでした。
最近はちょっとどこへ向かっているのかわからなくなる事がありましたが、これだけ軸がしっかりしたシングルを出したのなら、いずれ出るであろうアルバムにはまた期待出来そうです。(*´▽`)








故に、摩天楼(通常盤)

2014/09/27作成

★★★☆

アルバムをリリースし、七ヶ月にも及ぶ大規模ツアー終盤にリリースされたシングル。
タイトル曲「故に、摩天楼」は、アニメタイアップというのもあり、非常にポップな曲で、過去のタイアップ曲とくらべても、ヴォーカルの歌い方も優しげで、ギターのメインリフと合わせて楽曲に柔らかい印象を与えています。
インパクトはちょっと控えめですが、それも楽曲の方向性なのかな?

通常盤カップリング曲の「Conquest」は、タイトル曲とは打って変わって、デスヴォイス乱射のハードかつスピーディな楽曲で、ENDER ENDERやモノポリーの路線に近い、ヘヴィな印象を受ける曲です。
旧来のファンにはこっちの方が受けがよさそうです(笑)。

尚、初回盤には、ENDER ENDER、モノポリー、そしてTHE END OF THE WORLDアルバム曲のデモバージョンが収録されているようです。

ツアーの真っ最中、激動の中でのリリースとなった為か、全体的にコンパクトに纏まっていて、ちょっとインパクト不足ではありますが、ツアーを終え、しばらく地下活動に入りそうな流れなので、これを聴いて次の一手に期待しつつ待ちましょう(笑)。








ENDER ENDER(通常盤)

2014/06/14作成

★★★★☆

アルバム発売一ヶ月前にリリースされた先行シングル。

タイトル曲「ENDER ENDER」は、シングルではアゲハ以来となるムック定番のヘヴィロックナンバーと紹介されていましたが、打ち込みも多用されており、どちらかと言えば、Mr.Liarの進化系という印象を受けます。
シングルでは珍しくデスボイスまで登場しますが、メロディ自体はキャッチーで、シングルらしい曲ですね。

2曲目は初回盤通常盤共通で「モノポリー」という曲で、こちらでは打ち込みはほとんど使われないどころか、歌詞、メロディ、演奏全てが一昔前のムックを連想させる、ヘヴィなサウンドに哀愁ただようメロディを載せたミディアム・ナンバー。
是空や6に収録されていそうな曲調で、この曲に驚かされたファンは多いと思います(私がそうでしたw)。

初回盤では、3トラック目以降には前二枚のシングルに収録された計6曲のDEMOバージョンが収録され、通常盤にはインディーズ時代の楽曲のリメイク「前へ-In its true light-」が収録。
前へには英語のサブタイが入っていますが、近年のサウンドに合わせたリメイクというわけではなく、アレンジはほぼそのままで、最近のライブで演奏されるカタチに合わせ再レコーディングされた感じです。
すぐにわかる変化点は、間奏にエフェクトのかかったヴォーカルメロディが追加されたくらいかな?


総合的に、最近のシングルではあまり聴けなかったヘヴィな側面が色濃く出ていて、かつしっかりシングルらしくキャッチーな仕上がりになっているので、新旧ファンどちらも満足出来る内容なのではないでしょうかと思います。(*´▽`)








World's End

2013/12/22作成

★★★★★

前作から一ヶ月と、間髪入れずにリリースされたシングル。
タイトル曲「World's End」は、アニメのタイアップ曲らしく、キャッチーでノリの良いロックサウンドで、打ち込みはほとんど使われておらず、鵬翼〜極彩の頃を彷彿とさせるサウンドになっています。
タイトル通り、どこか哀愁を感じさせる曲調なので、アルバムやライブではラスト付近にはまりそうです。(*´▽`)
ロックバンドがアニメタイアップをやると、中途半端に一般受けを狙って微妙な曲になってしまう不安が付き纏うのですが(笑)、ムックのアニメタイアップ曲は名曲が多く、ポップセンスに秀でていると感じます。

初回盤のカップリング曲「自演奴」は逹瑯作詞作曲で、繰り返しのシンプルなメロディと、2ビートで疾走するバンドサウンドという所謂暴れ曲なのですが、YUKKEがアップライトベースを使っているのが面白い曲です(笑)。
流石に埋もれ気味ではありますが、所々で良いアクセントになっています。
間奏明けでは今までにない程の甲高いシャウトで歌っていますが、これ逹瑯ですよね?初見だとビックリするかもしれません(笑)。

通常盤のカップリング曲「WateR」は、ガサガサした渇いたような音が印象的な、逹瑯の気怠く吐き捨てるような歌い方もあって、どことなくグランジサウンドを思わせる曲。繰り返されるギターリフと四つ打ちのキックが土台となりながらも、デジタル要素は皆無で、今回のシングル収録の三曲は全て生演奏が主軸となっています。
エレクトロ路線に舵を取り始めたシングル「ファズ」以降、生演奏メインの曲を出していたことは今までもありましたが、ここまで徹底しているのは初めてかもしれません。

そしてそして今回の初回盤の3〜15トラックには、「DEMOgri-La of Shangri-La BOX」と銘打たれた、アルバム「シャングリラ」収録曲のデモ音源が入っているという、前代未聞な仕様になっています!w
ダイジェスト収録ということで、フルではない曲もありますが、DAISHI DANCEが手を加える前のアルカディアや、サビが完成版と全く異なるMr,Liarや終着の鐘、同じく完成版では丸ごと削除されていた大サビが存在していた狂乱狂唱等、シャングリラを聴きこんでいたファンなら、かなり楽しめる内容になっています。(*´▽`)








HALO

2013/11/02作成

★★★

約11ヶ月ぶりとなったシングル。
タイトル曲「HALO」は、逹瑯の歌から始まる、疾走感の中、終始メロディアスでどこか哀愁の漂う、ムックらしさもありながら、割とありそうでなかった曲かもしれません(笑)。
雑誌等では、生音とエレクトロ路線を融合させて〜と紹介されていましたが、間奏明けが少しそれっぽい程度で、アルカディア以降のシングルでは最も生っぽいかも。

初回盤のカップリング「テリトリー」は、打ち込みがほぼ使われていない一発録りの曲で、まるでメジャー初期の頃のような荒々しいサウンドに、近年の成熟した余裕を持ち合わせたヘヴィな楽曲なのですが、実験的な側面が強く、実験曲というよりは捨て曲という印象が強いかも(汗)。
現在のムックは再び歌を中心に添えたバンドサウンドへ回帰しているようなので、今後への布石になる曲なのかもしれませんが。(^^;
初回盤には更に、前アルバムに収録された狂乱狂唱の映画タイアップ版「狂乱狂唱 RMX for 不安の種」も収録されています。
全体の印象は原曲とあまり変わらないのですが、全体にアコギが新たに入り、サビでは逹瑯の声が消え、子供のコーラスとフルートのような音が強調され、不気味さが増した感じです。

通常盤には、久々のYUKKE作詞作曲の「Monroe」が収録。
こちらは鵬翼〜極彩頃を連想させる哀愁のヘヴィロック歌謡とも言える、ムックお得意の曲調なのですが、イントロから既視感が強く、焼き直しのように感じてしまったのがちょっと残念。

ムックはカップリング曲に隠れた名曲が多いのですが、今作は実験的…というか、現在のバンドのサウンドを模索するための布石のような印象を受け、ちょっと物足りなさを感じてしまいました。
新しいものを模索する実験作なら、最初は戸惑うけど、後々良さがわかることもあるのですが。(;´▽`)



アルバム発売一ヶ月前にリリースされた先行シングル。
タイトル曲の「MOTHER」は、打ち込みを取り入れつつも、生のバンドサウンドを中心としたミディアム・バラードで、 アルバム一曲目を意識して作られた曲(最終的にラスト一個前になったようです)らしく、視界が開けていくような壮大なイメージを持ちながらも、シングルらしくコンパクトに纏まっている印象。
ただ、ちょっとインパクトに欠けるかなあ、というのが個人的な感想で、「フリージア」のように、アルバムのパーツとして聴くことで、印象が変わりそうなので、アルバムに期待かな?

初回盤のカップリング曲「ネガティブダンサー」は、豪快にデジタル路線を取り入れ、全体的にはっちゃけた印象の騒々しいナンバー(笑)。
歌詞、曲調ともに、どことなくネオヴィジュアル系っぽい、チャラい印象を受けましたが、実際に韓流を意識した楽曲だとか・・・。
通常盤のカップリング曲「あすなろの空」は、ムック伝統のアコースティック色の強い歌謡曲ナンバー。
ストリングス等が入っていて凄くJ-POP的なベタな楽曲なのですが、「NAME」ほど極端ではなく、フォーク的なムックの持ち味が強く出ていて、今作では一番気に入ったのがこの曲でした。

総合的に、第一印象だとネガティブダンサーが印象に残るのですが、聴きこむことで、MOTHERやあすなろの空の方が印象に残る曲になりそうです。


2012/11/28作成

MOTHER
★★★☆



移籍第二弾シングルは、前作の新機軸路線とはやや違い、2005〜2007年頃によく見られた、キャッチーで軽快なロックナンバーです。
アニメのタイアップ曲ということもあり、歴代のムックのシングルでも特にポップさが強調され、多種多様なエフェクティブなギタープレイも相俟って、全体的にキラキラした印象を受けます。
ドラムンベースやサビの4つ打ち、サビ前のシンセ等、近年のデジ路線も取り入れつつ、一曲の中でのギターの変化が、ムック史上でも最も忙しい曲でもあります(笑)。
スライドを多用した効果音的なプレイから、ディレイを駆使したきめ細かい音、軽快なカッティングに速弾きギターソロ等々、これでもかってくらいギター弾いてるのは、ギターが完全に脇役だった前作からの反動?(笑)

初回盤のカップリング曲は、「最終列車 -WAREHOUSE MIX-」で、前作のファズとは逆に、バンドサウンドだった原曲をハウス系の打ち込みサウンドでリミックスしています。
正直言うと全然期待していなかったのですが、いざ聴いてみたら、予想以上にクラブサウンドがマッチしていました(笑)。
テンポやピアノのフレーズが、どことなくアコースティック版を思い出すからか、アコースティック版と原曲の中間みたいな印象を受けます。

通常盤のカップリング曲は「バルス」。
タイトルの出オチ感が凄いですが(笑)、フタを開ければ、格好良いパーティーロックでしたw
ロカビリーのようなハネたリズムで疾走する、デジ路線とはまた違った意味でのダンサブルな曲です。
タイトルのバルスは、アルゼンチン発祥のダンスのジャンルを意味したものなのかな?
と思ったら、歌詞にしっかりと「滅びの言葉」と出てきていました。(;´▽`)


2012/03/13作成

ニルヴァーナ
★★★★



レコード会社をソニー・ミュージックへ移籍してからの初のシングルで、メンバー曰く、移籍第一弾らしい、新しいものを意識したとか。
まずジャケット写真からして、今までのムックのイメージからは考えられない、バンド名と曲のタイトルが英語でデカデカと書かれたもので、「ファズ」や「フォーリングダウン」以上に、エレクトロ路線へ舵を振り切ったのが、ジャケットからもわかります。(^^;
タイトル曲「アルカディアfeat DAISHI DANCE」は、タイトル通り、DJのDAISHI DANCEとのコラボレーション曲で、今までのムックのダンス系ナンバー以上に、クラブの匂いがプンプンしますw
ギターやベースもほとんど主張せず、DAISHI DANCEの入れたピアノや打ち込みの音が前面に押し出ています。
ミヤ曰く、打ち込みはほとんど使っておらず、シンセリード系に聴こえる音も、ミヤのギターを加工して使ったもの。
雑誌のインタビューで、打ち込みを多用していることを否定し、あくまで生演奏メインだと言ってましたが・・・。
生演奏で再現できないくらい加工しちゃったら、もう打ち込みやサンプリング系と変わらないような・・・(;´▽`)

カップリング曲の「NAME」は、タイトル曲とは打って変わって、ピアノとアコギを取り入れたポップス。
ですが、今までのフォーク・ロックのような路線ではなく、限りなくJ-POPに近いです。特にストリングスが。(^^;
メロディは凄く良いので、もうちょっとアレンジが渋ければなあ。

そしてもう一曲のカップリング曲は、「ファズ」のリメイク「FUZZ -THUNDER GROOVE VER-」。
4つ打ちのダンスナンバーだったファズを、ゴリゴリのメタルアレンジで再構築した、と聞いて、「極彩」や「球体」の頃のようなヘヴィなアレンジを期待していたら・・・う〜ん(汗)。
確かにメタリックなアレンジですが、昔のムックのような超重量級なアレンジではなく、アニソン歌手が歌うメタル風な曲に出てきそような、小気味良いギターリフにシンセのリフが絡む、なんとも言えない感じに・・・(汗)。

全体的にちょっと辛口かもしれませんが、今回のシングルは、ちょっと振り切れすぎちゃってる気がしました。(;´▽`)
新しいものを貪欲に吸収する、このバンドのスタイルは大好きなのですが・・・。(^^;


2012/03/13作成

アルカディアfeat DAISHI DANCE
★★★



2010年5月の武道館2DAYSの会場でのみ発売された一曲入りシングルで、3月の震災後に急遽作曲、レコーディングされ、その収益を復興支援に回すことを目的でリリースされました(後に一ヶ月ほど配信発売もされました)。

作詞作曲共にミヤで、近年のデジタルサウンドはなりを潜め、メンバー四人の出す音のみで構成されています。
エレキギターのアルペジオを主軸に進む暖かなミディアムナンバーで、全体的にざらざらした感触で、良い意味で粗さを感じさせる音作りです。

近年のデジタル路線とは真逆に位置するような曲ですが、ムックのルーツであるフォークや歌謡曲の要素を感じつつも、淡々としたストイックさも兼ね備えていて、何気にバンドの良いところが凝縮された名曲だと思います。


2011/12/07作成

★★★★



アルバム発売二週間前に発売となったシングル。

タイトル曲「フォーリングダウン」は、アルバムのリードナンバーでもあるので、ある意味アルバムの先行披露のようなシングルなのかも?
近年のムックが見せている、打ち込み主体のダンスナンバーの一つと言えるこの曲は、ドラムとベースも打ち込みで、今までムックの曲でも、最も打ち込みの占有率が高いのではないでしょうか。
ですが、今までの同タイプの曲との決定的な違いは、途中途中で曲調が大きく変わることでしょうか。リズミカルでディスコティックなメロから、解放的で伸びやかなメロディのサビ、そして体感テンポが倍になる間奏とアウトロ…と、かなり忙しく変化します(笑)。

初回盤のカップリング曲は「月の夜」。ワルツのリズムが心地良いジャジーな曲で、ムックでこのタイプの曲って、初めてなのではないでしょうか。
低音域を優しく歌う達瑯の歌唱力にも注目。

通常盤のカップリングは「蛍」。
タイトルだけ見ると、バラードやミドルテンポな曲を想像しますが、実態は歪んだギターが洪水のように押し寄せる激しい曲で、高速四つ打ちのリズムや、高音域でシャウト気味に歌うヴォーカルと、今作一番のハードナンバー。
四つ打ちではありますがダンス系の曲ではなく、テンポはフォーリングダウンの二倍近くあります(笑)。


2010/10/17作成

フォーリングダウン
★★★★



半年ぶりのシングルのタイトル曲は、久々となるフォークロックナンバー!
リズムは四つ打ちのディスコビート風ですが、デジタルな音は一切入らず、生のバンドサウンドとストリングス、そして歌が一番の主役と感じました。
歌詞は、タイアップ先のアニメのイメージに合わせたとの話ですが、実はそれは偶然で、歌詞の真の意味は、ヴォーカリスト達瑯が飼っていた、亡くなった猫のことだそうです。

初回盤のカップリング曲は「瓦礫の鳥」で、三連符のリズムが心地良いロックナンバーで、達瑯の吐き捨てるような歌い方や、厚みのある豪快なコーラスもあり、ユルくてダサカッコイイ(もちろんいい意味で)素敵な曲です(笑)。

通常盤には、R&Bのような曲調の「イソラ」が収録。
濡れたようなトーンのピアノに、打ち込みのリズムが絡むムーディーな曲です。
ライブでは是非ミヤさんに生ピアノを弾いてほしいですが、ギターと被ってる箇所も多いから、無理かなあ。(^^;
前作もそうでしたが、今作も三曲がそれぞれ全く違う方向性を示しながらも、しっかり芯の通ったムックサウンドを鳴らしています。


2010/10/10作成

約束
★★★★☆



春の武道館公演ラストで、タイトル不明の新曲として披露されていた曲が、ようやく音源化されました(笑)。
そのタイトル曲、フリージアは、前アルバム「球体」製作時に既に完成していたらしく、その時期のシングルと同じく、らるくのKenプロデュースとなっています。
サビのファルセットや泣きのギターソロあたりが、どことなくらるくっぽいのもそのためかも?
個人的には、達瑯のファルセットはあまり好きではないですが。(^^;
打ち込みとエフェクトのかかったボーカルは、どことなく「志恩」の曲のようですね。
一番Bメロで鳴っているギターが、そのまま二番の歌メロになっているのが面白いアイディアだなあ、と(笑)。

カップリングは初回盤と通常盤で曲が違う、いつものムック商法です(爆)。
今回は初回特典(ランチトート)にもあまり興味がなかったのと(爆)、年末の出費との兼ね合いも考え、ピアノバージョンを除く三曲全て、mo-raで購入しちゃいました。(;´∀`)

初回盤の「終止符」は、シンプルなロックナンバー。ボーカルがエフェクト処理されたりしていますが、綺麗に纏められていて、馴染みやすい良曲。
通常盤の「楽園」は、アンジャベル等と同じ、生ドラムが入らず、打ち込みを多用した曲ですが、今まで以上に打ち込みの占める率が多く、かなり異色な感じです。
デビッドボウイに影響を受けたとかなんとか(笑)。

フリージア
★★★☆



ニューアルバム「球体」の先行シングル。
タイトル曲「空と糸」は、アメリカツアーの影響を惜しみなく出した前シングルの路線を引き継ぎつつも、ムックが元々持っていた、哀愁漂う日本的なメロディを載せた、まさに新旧ムックの融合的な曲になっています。

ところどころ、90年代のビジュアル系バンドを想起させるようなフレーズがあるのは、プロデューサーがらるくのKenだからなのかなあ。

野良猫を主人公にした歌詞もまた面白い。
詩に登場する人物や背景に、抽象的な言葉を多用し、リスナーに世界観を膨らませてくれる作風は、結構好きです。
短編小説的な物語じみたものや、露骨にお涙頂戴を狙っているような歌詞より、よほど心に響き、印象に残ります。

私が買った初回盤のカップリング曲は、達瑯作詞、SATOち作曲の「気化熱」。
SATOちお得意の青春パンク風の曲ですが、今の所、まだピンとこない感じ(汗)。
まあこういう曲調は、ライブで化けるかもしれませんが(笑)。

そして、通常盤のカップリング曲は、ミヤ作詞作曲の「カナリア」。
流石に同じシングル二枚は買えなかったので、この曲はDL販売で買いました。

アップライトベースによるランニングフレーズが凄く心地好いシャッフルナンバーで、サビはこれぞムック!的な哀愁たっぷりな曲調に。
「1979」の進化系っぽい感じです。



初回盤についてくるDVDは、去年のライブ「Taste of Chaos」の日本公演、新木場スタジオコーストの映像集。
ライブ本編と、舞台裏のダイジェスト。

収録時間は30分くらいで、曲は「塗り潰すなら臙脂」「アゲハ」等が途切れ途切れに収録されてます(フルではないで注意)。
空と糸
★★★★



前アルバム「志恩」から、約5ヶ月という短いスパンでリリースされたシングルで、前作とは違う路線で、実験的な試みが多く見られます。

タイトル曲の「アゲハ」は、L'ArcのKenがプロデュースを手掛けた曲で、メロの原型を達瑯、サビをミヤが作ってきたそうです。
そのせいか、曲調も歌詞も、メロとサビで随分雰囲気が変わります。
メタルっぽいギターリフと、Aメロからサビまで、均等にインパクトのある、間を与えない歌メロが格好良いです。
ギターソロはコテコテすぎて、なんか笑ってしまいますが(笑)。

初回盤のカップリング曲は、「青い森」という曲で、16ビートのミドルテンポに、コーラスをふんだんに取り入れた曲で、聴き込むと癖になるタイプの曲です。
霧の立つ深い森に迷い込んだような、幻想的な雰囲気が楽しめます。

通常盤のカップリング曲は「コンクリート082」。
R&Bのような跳ねたリズムがとってもインパクトの強い曲で、Bメロやサビでは、更に変化していく、とても実験性の強い曲です。
間奏は、インディーズ時代の曲によくあった、変拍子を多用した構成になっていて、リズミカルな演奏と組み合わさることで、通常よりも変化球っぽさが強調されていて面白いです。


なお、初回盤のみ、「憧れのロックスター」というおまけDVDがついていて、内容はなんと、達瑯、YUKKE、SATOちと、スタッフ達が、ミヤをドッキリにはめようという企画映像です(笑)。
映像の構成も、バラエティ番組のような感じで、とてもシングルのおまけで付くDVDとは思えない内容になっています(爆)。
このバンドの人達は、オフになるととても明るく面白い人達だという噂を聞きましたが、ここまではっちゃけるもんなのかあ。(;´∀`)
アゲハ
★★★★






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